栗きんとんの作り方 クチナシ不使用 市販の栗の甘露煮も使いません

台湾でおせち料理を食べることは簡単ではなく、自作することを決意した私。おせち料理の中でも大好きな栗きんとんを食べるために以前栗の甘露煮を自作したのでした。栗の甘露煮自体は大成功。そしてお正月を迎えたのです。

当然作りますよね。栗きんとんの「きんとん」部分。結論を言えば、無事に栗きんとんを作ることに成功し、台湾にいながらお正月気分を味わうことができました。

栗きんとんとは

栗きんとんとはおせち料理の一つです。おせち料理には一つ一つ意味があり、栗きんとんはその色からお金にまつわる願いを込める意味があるそうです。つまり金運ですね。

栗きんとんは栗の甘露煮と、さつまいもから作られる餡(あん)を混ぜた食べ物です。甘くて子供にも大人気のおせち料理の一つです。

栗きんとんの作り方

さて、栗きんとんを実際に作ろうと思います。

材料

  • 栗の甘露煮
  • さつまいも 1パック
  • 砂糖 大さじ10
  • みりん 大さじ3
  • 塩 少々

栗さえ手に入れば市販の栗の甘露煮を使わなくても栗きんとんは作れます。栗の甘露煮を自作する場合もクチナシはなくてもできるので、極端なことを言うと、栗とさつまいもと、砂糖などの調味料さえあれば栗きんとんは作ることができます。

作り方

  1. さつまいもを3等分(輪切りに)して皮をむき、水に浸す
  2. 鍋に湯を沸かし、さつまいもが柔らかくなるまでゆでる
  3. ゆでたさつまいもの粗熱が取れたら裏ごしする
  4. 「3.」と砂糖、みりん、塩、甘露煮の汁少々を加えて煮詰める
  5. 栗の甘露煮を加えてもう少し煮て完成

栗きんとんづくりのポイント(コツ)

さつまいもの裏ごしはとても大変な作業でしたが、出来上がりを想像しながらがんばりました。実際、さつまいも1パックの量にもよりますが、私はきんとんがちょっと多すぎたように感じます。次回は半分以下で良さそうです。

作った当日よりも、翌日以降の方が味がなじんでおいしく感じました。ただでさえおいしいのに、自作したという喜びが一層味に深みを増しているように感じました。栗きんとん本当に最高。

今回、1パックのさつまいもの量が多かったので、結果的に甘さは控えめになりました。さつまいもはそもそも甘いですから、砂糖の量は調整しながら作ってみても良いように思います。

栗きんとんのレシピはほとんどがクチナシを使うものです。もちろんクチナシを使わない栗きんとんのレシピも存在します。今回私は台湾でなかなか手に入らないクチナシの代わりに「ターメリック」を使おうかなと考えていました。そう、ウコンです。そして実際にターメリックを用意していました。しかし、実際に作ってみると意外に黄色くて、これはお芋の種類によってはクチナシやターメリックを入れなくても十分に黄色くなるのだなと感じました。

台湾にはさつまいも相当のお芋が何種類か売られています。だから、中身が比較的黄色いお芋を使えば、クチナシやターメリックは不要なのではないかと思います。

おいしいのでお箸が止まらない

自作栗きんとんは本当にとてもおいしく、家族も好きでした。しかし、大量に砂糖を使っているので、カロリーは高そうです。そのため、適度に、何度かに分けて食べた方が良いように思います。それに、楽しみは一度で終わるよりも何回かに分けて楽しめた方がうれしいですよね。

思い出す日本のお正月

日本にいたときは家族でスーパーのおせち料理を食べたものです。実家にいたときは母がいくつか手作りしてくれました。

今年私は台湾で年越しをしました。そのためおせち料理を食べるなら自作するしかありませんでした。今回の栗きんとんもしかり、他にもごまめ、筑前煮、なます、海老煮、だて巻きなど作ってみましたが、家族にも比較的好評でした。驚いたのは、ごまめがかなり好評だったことです。ごまめ、私が子供のころは苦手でした。自作するとなんでもうまく感じますね。黒豆とかまぼこは既製品を買いました。黒豆は日本のものと似ていますが、かまぼこはちょっと(食感が)違うので、結局お雑煮に入れて楽しみました。

お雑煮に関しては台湾ではお餅が簡単に手に入らないのです。日本の物産展などに行けばあるのですが、普段スーパーなどでは売られていません。去年はお餅も自作しました。

いろんな栗きんとん

インターネットで栗きんとんの画像を検索するといろんな写真が出てきます。どれを見てもおいしそうですが、それぞれ特徴があります。餡の水分量とか、色とか。みんなきれいな色をしていますね。

過去に栗の甘露煮を何度か作っていますが、栗によってはゆでた後になって黒い線のようなものが現れることがありました。これは栗の良し悪し(古いとか)が関係あるようで、次回はみなさんが作られているようなきれいな色になるように栗も慎重に選びたいと思います。

最後に

台湾に来てからおせちが食べられるとは思いませんでした。実際、近所ではどこにも売られていません。実際に自分で作ってみて思ったのは、おせちはかなり大変だということです。かなり手間がかかります。今回も合計10時間ぐらいかかりました(栗きんとんだけならそんなにかかりませんが、栗の甘露煮も自作するとなると、事前の準備が必要になります)。

以前も書きましたが、食は習慣だと思います。自分で日本風に作ったものはとても落ち着く味でした。

あ、そういえば干し柿買い忘れたことに今更気が付きました。台湾でも干し柿売られているんですよね。渋柿ではないようですが。いつか買ってみたいと思います。