マンゴーの種を見て、発芽に挑戦したいと思った方も多いと思いますが、実は、マンゴーの種は簡単に発芽させることができます。また、マンゴーの種を水に浸けていたら、いつの間にか黒くなって腐ってしまった…という経験はありませんか?実はそれ、ちょっとしたコツで防げます。
実際、過去に何度もマンゴーの発芽には成功していて、ベランダで栽培していたこともあります。ただ、黒くなって失敗したことも何度かあります。この記事を読めば黒くなって失敗することを防げるだけでなく、より高確率で発芽に成功することができます。
マンゴーの種を発芽させる「水耕栽培」の基本ステップ

マンゴーの種を発芽させる方法は以下のとおりです
- マンゴーを食べて硬い殻に包まれた種を入手する
- 硬い殻をハサミや包丁で切って開ける(ケガに注意!)
- 平たい種(硬い殻の中にある大きな豆みたいなもの)が出てきたら薄皮をむく
- 根が出る方を湿らせたキッチンペーパーで包み、乾かないようにして常温に置いておく
- 発芽したら水耕栽培を開始する
- 本場が4枚、最初の2枚が大きくなるまで育てる
- 土に植え替え、徐々にベランダに移動する(室内→ベランダの日陰→ベランダの日向)

マンゴーの種はアテモヤや柿などと比べると大きいです。大きく平たい種で、硬い外殻に覆われています。
外殻を開ける必要があるのですが、厚みのある部分には種があるので、厚みのない部分に切り込みを入れて、後は手で開けます。ハサミや包丁を使う場合ケガに注意してください!
硬い殻の中にあるマンゴーの種は薄皮に包まれています。薄皮はカビの温床になることがあるので、できるだけ剥いた方が良いですが、種(硬い殻の中にある大きな豆みたいなもの)に張り付いて取れにくい場合があります。爪などを使ってできるだけ取ってください。
薄皮を剥いた後はできるだけキレイに洗ってください。マンゴーの果汁などが付着しているとカビたり黒くなっていくことがあります。黒くなるとカビが生えやすくなったり、腐敗や枯れが進行しやすくなります。
時々、種を入手した段階で発根しているケースがあります。その場合はうまくその根を利用してすぐに水耕栽培に移行しましょう。ただし、根が生きていないこともあるので、2~3日経っても根が伸びる気配が無かったら改めて湿らせたキッチンペーパーで包むなどして様子を見ます。
【なぜ?】マンゴーの種が黒くなる・カビる原因と対策
発芽に挑戦している最中に種が黒くなったりカビたりすることがあります。変色やカビの原因は以下の3つが考えられます。
- 果肉の洗い残し(果汁が付着していたなど)
- 水やキッチンペーパーの腐敗
- 種の傷
最初から表面がうっすら茶色い、または一部が黒いだけで、種自体に張り(硬さ)がある場合。流水で洗ってリセットすれば発芽の可能性があります。もしも種全体が真っ黒、または触るとブヨブヨして異臭がする場合は中まで腐敗が進んでいるため、新しい種で再挑戦しましょう。
原因1:薄皮や果肉の洗い残し(カビの温床)

マンゴーを食べて、出てきた硬い殻に覆われている種は殻の周りにまだまだ果肉が付いている状態です。その後の処理は以下の2通りがあります。
- すぐに種まきする場合:すぐに発芽に挑戦するなら多少果肉が付いたままでOK。
- すぐに種まきしない場合:果肉をキレイに洗い流し乾かして保管
いずれのケースでも、硬い外殻を剥いた後はきれいに水洗いします。果肉や果汁が付いたままでは黒くなったりカビの原因となります。
原因2:水替えの頻度不足による水質の悪化
取り出した種は湿らせたキッチンペーパーで「根が出る方」を包み、さらにラップなどをかけておくかビニール袋にそのまま入れておきます。この時密閉しない方が雑菌の繁殖やカビの発生を防げます。

この時全体にキッチンペーパーを巻かないのは必要以上に種を湿らせることで黒くなることをふせぐためです。頭寒足熱ならぬ頭乾足湿でございます。ただ、どっちから根が出るかわかりにくい種や、二か所以上種が出る部分がある種もあります。そんな時は全体を湿らせたキッチンペーパーでくるみます。

使用しているキッチンペーパーは数日で汚くなってきます。そうなると雑菌が繁殖しやすくなるだけでなく、種が黒くなる原因にもなります。キッチンペーパーが汚くなったこと(茶色に変色、カビ)が確認出来たらキッチンペーパーを取り除き、種をもう一度流水で洗浄し、再度新しいキッチンペーパーを湿らせて種を包みます。包み方は最初と同じで、根の出る方だけを包み、反対側は露出した状態にします。
原因3:種を取り出す際に傷をつけてしまった

最初のころは中の種を良く傷つけました。種を取り出す前にすでに発根していたり、発芽してしまっている場合もあり、その根や芽を切ってしまったりしたこともあります。

多少切っても大丈夫なケースはあると思いますが、もちろん傷つけない方が良いです。

中の種を傷つけてしまうと、発芽しないか、その後の生長に影響があるのでハサミを入れるところは慎重に決定します。種のある場所は膨らんでいるので、端の方の膨らんでいない、厚みの小さいところを切ると良いです。
ベランダでの水耕栽培を成功させる3つのコツ

発芽して水耕栽培をするフェーズに移った後、さらに大きくするためには3つのコツがあります。
水を貯められるコップなどの容器を用意し、そこに種の根だけをつけます。形状的に難しい場合は種ごと水に浸けても良いのですが、これも種が黒くなるばかりか水が変色する原因にもなることがあります。できれば種(硬い殻の中にある大きな豆みたいなもの)自体は水に浸けない方が良いです。
コツ1:毎日のお手入れ(水替えと容器の洗浄)
発芽の後、水耕栽培を開始したら毎日水を交換します。容器も洗浄できるとベストです。
コツ2:置き場所(直射日光を避けた明るい日陰)

水耕栽培の期間は室内で世話をします。置き場所は部屋の中でできるだけ明るいところがベストですが、直射日光は強すぎるので直射日光の当たらない、明るい日陰がベストです。なお、あまり暗いところに置くと徒長して葉の葉の間隔が長くなることがあります。
ベランダの日陰で水耕栽培をすることも可能です。その場合、直射日光のあたらない場所に置きます。直射日光が当たると水温が高くなりすぎてしまうからです。
土に植え替えてからは、ベランダの日陰に数日(2~3日程度)置いて外の環境に慣れさせます。そして慣れてきたころに日向に移動します。(ただし、夏は葉焼けなどの危険性があるのと、暑すぎると生長が止まったりするので、特に発芽したばかりの苗は無理に日向に移動するひつようはありません。時折日が当たるぐらいの半日陰に置くと良いと思います。成木になると日向でも問題なくなります。)
コツ3:台湾の温暖な気候を活かす(温度管理)
私は台湾在住歴10年以上で、現在も台湾に居住しています。台湾の気候は沖縄に似ていて、非常に温暖で、通常平地では雪は降りません。そして一年の半分ぐらいが夏です。そんな台湾の気候はマンゴー栽培に最適です。
日本の場合本州以北は冬に台湾より寒くなるので、寒い時期は室内に入れるなどの防寒対策が必要です。台湾は冬でも約13〜20℃程度なので、冬にこれ以上(約13〜20℃程度)13〜20℃程度寒くなる地域は室内に入れましょう。
ベランダで水やりをする場合、水やりのためにベランダの水道の水を出すと、最初は暖かいぬるま湯が出てくることがあります。ぬるま湯は植物によくありません。そのため、ぬるま湯がなくなるまで待ち、冷たい水になってから水を与えます。蛇口の位置が日陰になっているとベストです。
ベランダは地植えよりも風通しが悪くなる傾向があります。できるだけ他の鉢から離し、風通しを良くしましょう。そして、ベランダからの照り返しが強すぎる場合も植物には悪影響です。特に幼苗のうちはベランダに百均のすのこを引くなどして直接ベランダの熱が伝わらないように工夫すると良いです。
発芽から「苗木(Seedling)」になるまでの成長プロセス
1. 根・芽が出るサイン(数日〜1週間)

取り出したばかりの種は、数日(2~3日)で根が伸びてきます。そこからさらに1週間ぐらい待つと芽が出てきます。
2. 緑色の葉が広がる時期(2週間〜1ヶ月)
マンゴーを発芽させる際の一般的なスケジュールは以下の通りです。
- 発根:種まき(発芽処理)から2~3日前後
- 発芽:発根から1週間前後
- 水耕栽培:発芽後すぐ開始。
水耕栽培をする間、水は毎日交換し、可能であれば容器もキレイに洗います。こうすることで常に水がキレイで、雑菌の繁殖しにくい環境になるだけでなく、水中の酸素もリセットすることができます。
次のステップへ:水耕栽培から土植え(鉢植え)への切り替え時期
土に植え付け:水耕栽培から1ヶ月程度で本葉4枚、最初の2枚が大きくなったら土に植え付けます。高さで言えば15cm前後です。
土に植え替えてからの栽培方法に関しては別記事でまとめる予定です。
直接土に種まきしたらダメなの?
経験上、水耕栽培を経由せずに直接土に種まきをして成功したことは1度もありません。偶然かもしれませんが、いつも芽はおろか、根も伸びていませんでした。そして種だけ真っ黒という。。。
実際多くの方が最初は水耕栽培で発芽させています。土に直接種まきする方が簡単ではありますが、失敗しては元も子もありません。最初は水耕栽培で発根、発芽させましょう。
まとめ:マンゴーの種はコツを掴めばベランダで楽しく発芽できる!
薄皮は剥くこと、黒ずみ対策でキレイに洗うこと、水耕栽培始めたら水は毎日変えること、できれば種(硬い殻の中にある大きな豆みたいなもの)は水に浸けないこと、これらを守ることで発芽確率がかなり高まります。
まずはこの方法で、元気な『苗木』に育て上げることが成功への第一歩です。無事に土に植えた後の、台湾の強い日差しに負けない育て方は次の記事でご紹介しますね!
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