これまで6年ほど、ベランダで種からのマンゴー栽培に挑戦してきました。引っ越しに伴い全て処分してしまいましたが、これまで多くを枯らしてしまってきた経験から、成功に近づくための栽培方法をここにまとめます。
この記事を見ることでマンゴーの苗がすぐに枯れてしまうのを防げるようになります。
1. 【発芽のその先へ】マンゴーの苗を大きく育てる全体像

マンゴーの苗を大きくするにはいくつかのステージがあります。1年目、2年目、そして3年目と苗自体は強くなっていきますが、世話の仕方を間違えば枯れてしまいます。
苗の生存率を分ける3つの成長ステージ
種から発芽させたマンゴー苗の場合、最初の1年は非常にひ弱な苗なので気をつけながらお世話をします。
- 発芽直後:根が土にしっかり張るまでは少し時間がかかります。その間不安定な状態なので強風等に当たらない場所に置きます。ゲリラ豪雨の重なる時期になる場合は、雨に濡れる場所も避けたほうがいいです。
- 1年目の夏:猛暑、酷暑が続くような夏は成長が一時的に止まることがあります。その場合は半日陰に移動して様子を見ます。葉焼けしたり、土が乾燥しすぎてしまわないように注意します。
- 初めての冬越し:九州以北の日本では冬の寒さにマンゴーの苗が耐えられない場合が多いです。最低でも気温10℃、あわよくば15℃ぐらいあると安心です。そのため、室内に入れるなどの工夫が必要です。北海道で温室を用いてマンゴーを育てていらっしゃる方もいるので、できないことはありません!
6年ほど前から、種からのマンゴー栽培に取り組んでいますが、2年目になると少しずつ木質化していき、木自体は強くなっていきます。それまでの辛抱です。
種苗店で苗を購入された場合は、実生苗ほどセンシティブに扱う必要はないと思いますが、冬に関してはやはり室内に入れる方が良いです。
発芽から挑戦する場合は以下の記事が役立ちます↓
2. 「マンゴーの種が黒くなる」のは大丈夫?原因と2つの対策

種を入手して薄皮を剥くとねばねばしている種や、やけに黒くなっていく種があります。そのまま枯れてしまう種もありますが、心配しなくて良いケースもあります。
原因①:自然な生理現象(種からの栄養供給の終わり)
種から育てている場合豆のようになっている部分(仁)が生長に伴って黒く、そして萎れています。これは自然な生理現象で、苗の方が元気であれば問題ありません。新芽や茎が青々としているかで判断できます。そのうち黒く小さくなってポロっと取れます。
原因②:過湿による「根腐れ・カビ」の危険サイン
水を与えすぎたことによって種が黒くなって腐敗してしまうのはよくありません。過湿にも弱いので私自身過去に何度も根腐れさせてしまいました。愛情を注ぐだけでなく、たまには崖から蹴落とさないといけません。いや、そこまで厳しくしなくてもいいですが、水やりは土が乾いてから行います。
豆(仁)の先端がカビているぐらいなら豆(仁)のカビた部位のみをカッターなどで切り取ってしまえばいいです。
3. 苗を枯らさない「植え替え」のベストタイミングと土選び

時季外れの植え替えは基本的に根鉢を崩さないように実施します。土は排水性・保水性の両方を兼ね備えた物が良いです。
種が黒くなる・外れた時期が最初の植え替えチャンス
種から発芽し、水耕栽培の時期を終え、ポットなどに植え替えた後、豆(仁)の部分が黒くなって萎れてきます。ちゃんと豆(仁)から栄養を吸収した証拠です。ポット(植木鉢)の底面を見て根が出てきているようなら一回り大きい植木鉢に植え替えます。
常緑樹であるマンゴーは本来の春の4月から5月頃に植え替えます。それ以外の時期に植え替える場合は根鉢をできるだけ崩さないようにして植え替えます。
水はけ命!失敗からたどり着いたおすすめの土配合
土は水はけのよいものを使用します。かといって砂のように保水性がないものはダメです。排水性に優れ、かつ保水性に優れている赤玉土を基準にパーライトや園芸用土などを混ぜた土を使うと良いです。ドロドロになるような土では過湿になって根腐れを起こしやすくなってしまいます。
過去の失敗については以下にまとめています↓
4. 成長を加速させる「マンゴーの夏剪定」正しい方法

一般的には主幹を短く切り詰めて脇枝を3本程度伸ばす開心自然形が管理しやすいと言われます。
なぜ「夏」なのか?剪定に最適な時期と気温
マンゴーは常緑樹のため、生育旺盛な夏に剪定をします。切ってもすぐに新芽が出てくるからです。小さいうちは剪定することもありませんが、特にベランダで育てる場合は樹高を低くするために剪定しましょう。
どこを切る?「芯止め(摘心)」で脇芽を増やすステップ
マンゴーの木は放っておくと1本の主幹ばかりが上へ上へと伸びてヒョロヒョロになります。脇枝を出すためにも剪定が必要になるのですが、切る場所は葉の出ている場所のすぐ上です。葉の付け根から新芽が出てくるからです。成功すると2、3本脇枝が出てきます。
1、2年目の木で、まだまだ小さいなら切る必要はありません。あくまでも栽培スペースに合ったかたちにすることが目的の剪定です。あまり小さいうちに剪定してしまうと、結局1本の枝に栄養が集中して、その1本だけが大きくなっていくことがあるので、ある程度大きくなって、ベランダならベランダでちょっと邪魔になり始めたころに切ると良いと思います。
今は6年の経験があるので剪定もそこまで怖くありませんが、初めて切るときはドキドキしたものです。もしも剪定が原因で枯れたらなどと考えもしました。でも今まで剪定したことが原因で枯れたマンゴーの木は一つもありません。適切な時期に適切な場所で切りましょう。
5. 日本の気候を乗り切る!苗を成長させるシーズンケア

日当たりの良い場所に設置しますが照り返しには要注意!
【春・夏】ベランダでの日当たりと置き場所
2年目以降の苗は1年目よりも強くなっているので直射日光にしっかり当てましょう。本来マンゴーは直射日光が大好きです。
ただ、日光が好き=暑い環境が好きということではないので、ベランダやアスファルトの照り返しが強い場合は植木鉢の下にスノコや排水性のあるマットを敷くなどの対策が必要です。地面にプランターの直置きだと照り返しで非常に暑い状態になってしまいます。
【秋・冬】室内へ取り込む温度のボーダーライン
冬はとにかく枯れずに冬越しさせることを目指します。気温が低くなると生長も止まります。最低気温が10℃(可能なら15℃)を下回る前に室内に入れないと枯れる可能性が高まると思ったほうが良いです。特に幼苗は弱いです。秋ぐらいから天気予報などで最低気温に気をつけましょう。
また、寒い地域の場合冬場は生長が止まるので吸い上げる水の量も減ります。それに合わせて水やりの頻度も少なくします。冬は土の様子、鉢の重さを確認し乾燥気味にします。
6. まとめ:何度も失敗したから言える、マンゴー栽培は愛着が命!
発芽前後に種が黒くなっていくのはちょっと気を付けた方が良いですが、発芽後に豆(仁)のような双葉が枯れていくように小さくなっていくのは木が栄養を吸えている証拠です。焦らずに生長を見守りましょう。
特にベランダで栽培する場合は夏に適切に剪定する必要があります。初めての剪定はドキドキするかもしれませんが、思い切って切りましょう。切る場所は葉の付け根です。葉の付け根から芽が出てきます。



