マンゴー栽培で失敗する原因第一位のアレがまた出たから急いで対策だ!

もう何回マンゴーを枯らしてきたでしょうか。いつも原因がよくわからないまま枯れていったマンゴーですが、今回のマンゴーは違います。目で見て明らかに異常だとわかる症状が出たのでそれが何かに関して思うこと、実際に行った対策などを書いていきます。

それ炭疽病かも!?

炭疽病に感染したと思われるマンゴーの木
病気に感染したと思われるマンゴーの木

マンゴー栽培において、気を付けなくてはいけないもの、それは炭疽病です。今までもなぜか葉や茎、新芽が黒くなって枯れていってしまいましたが、今になって思えばおそらくそれらの多くは炭疽病にかかっていたのです。

聞けば、マンゴーは炭疽病にかかりやすく、葉や実も炭疽病に侵されて黒い斑点を生じやすいのだとか。確かに市場などで売られているマンゴーの実も黒い斑点ができているものがあります。

そして、今まで種から育てようとしていたマンゴーの木のほとんどにその症状、葉や新芽が黒くなる症状が出ており、その後それらは例外なく枯れていきました。

これはもう対策するしかありません!ということで、早速対策をしてみました。なお、マンゴーは他に軸腐病やかいよう病(ヤニが出ているとかいよう病らしい)などといった病気にも感染することがあるようですが、今回は炭疽病だと考えて対策していきました。

我が家のマンゴーに起こったこと

数年前からベランダでマンゴーを育てています。苗を購入したのではなく、いつも種から発芽させて育てています。

しかし、どれも数年以内に枯れてしまうのです。根腐れを起こしていた例もあるとは思うのですが、それより気になるのは新芽が黒くなって育たなくなる症状。

今もベランダには1つのマンゴーの木があったのですが、それもなにやら新芽の側の茎部分が黒くなってきました

ここまで病的だと病気を疑わざるを得ません。正常なマンゴーの木であれば、こんな黒い斑点が茎に出たりはしないのではないでしょうか。この黒くなる症状が出た後、我が家のマンゴーは枯れていくことが多いです。この黒くなる症状が、我が家におけるマンゴーが枯れる原因の第一位なのです。そしてそれらの多くは炭疽病ではないかと考えております。

炭疽病の感染源

炭疽病は炭疽菌というカビの一種が引き起こす植物の病気だそうです。つまり、そのカビ菌が植物に付着するなどして感染します。

菌類は非常に小さく、特に我が家のベランダのようなオープンスペースでは周りから好き放題入ってきます。そのため、ベランダで外から入ってくるカビを防ぐのは非常に困難だと思われます。

炭疽病の対策

炭疽病の対策は感染部位の切除、および薬剤による殺菌が主流のようです。しかしながら我が家にはそんな素敵な薬剤もなく、とにかく切除することとしました。

剪定前に剪定ばさみを消毒しているところ
剪定前に剪定ばさみを消毒しているところ

切除する際に使用する剪定ばさみは事前にアルコールを吹きかけ、キッチンペーパーでふき取ってから使用しました。他の細菌がマンゴーの木に侵入するのを防ぐためです。

マンゴーを剪定するところ
マンゴーを剪定するところ

新芽の辺りは余裕を持って少し下の方から大胆に切除して、さらに葉の方も枯れや多少変色している部位を切除していきました。実際これが炭疽病によるものなのははっきりしていませんが、できる対策はしたいと思い、切り詰めました。その後、保護剤も塗りました。もちろん切り取った部分はその辺に放置したり、土に埋めたりせず、自治体の定めに従いゴミとして処理しました。

種から愛情込めてここまで育ててきたのに予定にない場所で切ることになるなんて本当に心苦しい限りです。木の中に炭疽菌が残っている場合、再発すると思われますが、切除はすぐにできるので、取り急ぎ切除だけはしました。

枯れてきているマンゴーの葉
枯れてきているマンゴーの葉(水切れ?病気?)

調べてみると私が住む台湾でも炭疽病対策の薬剤が売られていました。種子や道具の消毒、植物の殺菌、果実の洗浄などに使えると書かれていて、さらに無毒と書かれていました。ただ、こういうのはどこまで信用して良いのかわかりません。今は買うことを見送りました。

炭疽菌の予防

カビということなので、カビの進入を防いだり、カビの繁殖を防ぐことが炭疽病の予防になります

カビの繁殖を防ぎ、殺菌できるものと言えば、殺菌剤。やはり薬剤の利用が最も効果的だと思われます。

薬剤を使用しないなら、お酢や納豆液なども考えられるかもしれません。しかし、例えば木酢液は効果が期待できるという意見もあれば、竹酢液は効果が認められなかったなど、様々な報告がネットには上がっています。それに、すでに炭疽菌に感染してしまっている株の場合、外から対策しても、結局は内部が潜在感染しているため、結局は内部に潜んでいた菌が出てきて炭疽病を発病するものと考えられます。とはいえ、外部からの感染を防ぐ意味で、私はぜひお酢や納豆液を薄めた物をスプレーするなどしてみたいと考えています。

カビは高温多湿の環境を好みます。風通しを良くし、高温多湿にならないようにする工夫も必要です。これは設置場所、他の植物の距離などが重要になるでしょう。

最後に

今まで室内で水耕栽培をしているときは全く枯れないのに、ベランダに出して枯れてしまう原因が全くわからずにいました。

以前記事にした根腐れも原因の一つだとは今でも思います。でも、多くはこの炭疽病だったのかもしれません。

これが今回の記事の1か月後の様子です。