台湾では韓国の文化や韓国風の物が大人気なのですが、2025年6月から販売されている台湾ケンタッキーのメニューも韓国風の物で、なんと「お米」を使ったメニューだというので早速買って食べてみました。
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2025年の夏は台湾ケンタッキーのお米メニュー「韓式起司脆雞飯」!
日本にもあるチェーンのフライドチキンショップと言えば「ケンタッキー・フライド・チキン」。もちろん台湾にもケンタッキーはあるのですが、メニューが日本と少々違います。
旅行に行ったら現地にしかないレギュラーメニューを楽しむのも旅行者の楽しみではありますが、期間限定メニューを賞味するのも楽しいものです。
今回はそんなケンタッキーから2025年6月に登場した「韓式起司脆雞飯」を買って食べたので早速レビューします!
台湾ケンタッキー初のお米を使ったメニュー「韓式起司脆雞飯」
日本ではコメ不足や備蓄米の放出などが話題となっておりますが、ここ台湾では今までお米を使ったメニューを用意していなかったチェーンのファーストフード店「ケンタッキー」がお米を使ったメニューを初めて投入しました。
メニュー名は「韓式起司脆雞飯」、簡単に日本語訳すれば「韓国式チーズ&パリパリのフライドチキンライス」とでも言いましょうか。
要するに、チキンブイヨンで炊いたご飯に、甘辛韓国ソースをかけたフライドチキンを乗せ、さらにその上からチェダーチーズのソースをかけた一品です。
台湾ケンタッキーでお米を使ったメニューなど見たことがありません!なんでも、台湾ケンタッキー初の試みなのだとか。
なお、過去にも台湾ケンタッキーでライスを使った商品があったような気もしますが、たぶん気のせいです!
タイのカオマンガイの影響?
この台湾ケンタッキーによるライスメニュー発表の少し前、タイのケンタッキーでは昨今のタイ国内におけるカオマンガイブームを受け、台湾に先行してライスを使ったカオマンガイをメニューに追加していました。
タイケンタッキーのカオマンガイはガーリックライスにチキンを乗せ、タオチオソースをかけた物で、これも現地で見たなら私はきっと驚いたことと思います。
「韓式起司脆雞飯」はこのタイのカオマンガイと容器まで似ています。カオマンガイを台湾風にアレンジしたとか、同じ「ライス」をテーマにして台湾風にしたオリジナルだとか、いろんな言い方はできそうですが、少なくとも見た目上はタイのカオマンガイと台湾の韓式起司脆雞飯は非常に似ています。
韓国のシェフ監修
台湾ケンタッキーのネットフリックスの「白と黒のスプーン〜料理階級戦争〜」という番組に出演している韓国の「崔鉉碩」さんが監修されているのだそうです。
台湾では韓国が大人気!韓国のアイドル、化粧品、食べ物など、それに旅行も韓国旅行は大人気です。
タイのカオマンガイが一定の成功をおさめ、台湾でもライスメニューを!ということで人気の韓国シェフに依頼したというところでしょうか。韓国ファンなら飛びつくこと間違いなしでしょう。
いざ実食!韓式起司脆雞飯!

今までに見たことのない丼物用の紙容器に包まれた韓式起司脆雞飯。フードデリバリーが一般的になった台湾ではよくある容器ですが、まさかケンタッキーでこのような形で「どんぶり物」を注文することになるとは思いませんでした。
開けてみると中には小ぶりのチキンが二つ。見るからに辛そうな韓国風ソースと、オレンジが買った黄色が鮮明なチェダーチーズのソースがかかっています。
チキンをどけてみるとそこにはチキンブイヨンで炊いたチキンライスがありました。見た目、あまり粘りがあるタイプのお米ではなさそうで、サラサラしている感じです。

チキンは安定の韓国風テイスト。マクドナルドでも似たようなチキンは販売されていて、台湾では一般的と言えるテイストです。チェダーチーズのソースがかかっていましたが、それほど主張するものでもありませんでした。ただ、このチェダーソースがあることで濃厚さが足され、全体としてのバランスが良くなっているように感じました。濃厚!辛い!これがこのチキンの特徴です。

チキンライスはというと、サラサラのお米が特徴的で、おそらくは日本米のように粘りのあるタイプではなく、タイ米に近いサラサラしたお米を使っています。とはいえ、タイ米のようにそこまで細長いわけではなく、それこそ日本でもよく見るようなお米の形に似ています。ん~確かにここで日本米のような粘りのあるお米は合わなそう!このサラサラしたお米はベストチョイスと言えそうです。
台湾には雞肉飯という鶏肉を使ったグルメがあります。それも意識したチキンライスなのかもしれませんが、お米に粘りがなく、雞肉飯とは全くの別物と言って良さそうです。ライスのお味は淡白で、濃い味のチキンとぶつからないように考えられています。なにしろ全体のバランスを考えて作られたメニューだと感じました。
結構辛い!韓国料理好きにはたまらないかも?!
個人的に辛い物は好きなのですが、それほど辛い物に強いわけでもなく、今回の韓式起司脆雞飯は結構辛いと感じる部類に入ります。
しかし、台湾では一般に「辛い」の認識が日本よりもワンランク上で、台湾の中辛は日本の辛口ぐらいの感覚です。今回のも台湾ではおそらく中辛ぐらいかそれ以下の感覚だと思われます。
韓国料理は唐辛子を使った辛い料理が多いイメージがあります。韓国料理が好き、辛い物が好きな方ならもしかしたらハマってしまうぐらいおいしいと感じるかもしれません。
最後に
「台湾でケンタッキー?日本にもあるし、行かなくてもいいでしょ?」と言わず、一度は覗いてみると面白い発見があるかもしれません。
レギュラーメニューも限定メニューも、意外と日本にはないもので、現地の食習慣を感じられるものだったりします。