ホットケーキミックスを切らしてしまって小麦粉しかないという場合も、ほかにベーキングパウダー、砂糖など、いくつかの材料があればパンケーキが作れます。今回はその作り方です。
ホットケーキミックスは超便利
ああ、パンケーキ食べたいなと思ったとき、家にホットケーキミックスと卵、牛乳さえあればおいしいおいしいパンケーキが作れます。卵と牛乳なら常備している家庭も多いでしょうし、それに1つ、ホットケーキミックスをプラスして常備しておくだけですぐにパンケーキが作れます。
日本では森永製菓のホットケーキミックスが売られているのを見たことが多かったです。ここ台湾でも森永製菓の商品ではありませんが、パンケーキを作るために配合された小麦粉が販売されています。
ホットケーキミックス以外にもお好み焼きの粉やたこ焼きの粉、チヂミの粉など、小麦粉を使った様々な商品が存在します。
小麦粉を常備すると幅が広がる
毎日食べるものだから、家庭料理は簡単な方が良いとは思うのですが、パンケーキを食べたい時のためにホットケーキミックスを、お好み焼きを食べるためにお好み焼きの粉を、とそれぞれの用途に応じて準備していると粉だけでかなりの場所を占めてしまいます。そこで、できるだけ小麦粉からいろんなものを作れるようになりたいと思って挑戦しています。
小麦粉で作るパンケーキ
今回は小麦粉(薄力粉)を使ってパンケーキを作る方法です。ホットケーキミックスは使用していません。
材料(3枚分)
- 小麦粉(薄力粉) 100g
- 砂糖 15g
- ベーキングパウダー 5g
- 卵 1個
- 牛乳 80ml
- バニラエッセンス 1振り
- バター 10g
作り方
- バターを湯煎して溶かしておく
- 小麦粉、ベーキングパウダー、砂糖をハンドミキサーで混ぜ、卵、牛乳を入れてさっくりと混ぜる
- バニラエッセンスと溶かしたバターを入れてさらにさっくりと混ぜる
- フライパンを温め、焼く直前に少し冷まし、生地を入れて弱火で焼き始める
- 両面焼いたら完成
ポイント
バターを溶かすのは少し時間がかかるので、最初に溶かし始めてから他の作業をします。
砂糖の量は、上記分量だとほんのり甘味を感じる程度です。小麦粉100gに対して砂糖30gを入れるレシピも見たことがありますが、私は15g程度が好みでした。上からはちみつやメイプルシロップをかけるならそれも考えて調整すると良いと思います。
ベーキングパウダーで歯がキシキシする方はアルミフリーのベーキングパウダーを試してみると良いです。
バニラエッセンスは無くても良いです。私は好きで入れています。

フライパンに油は引きません。この作り方の場合に油を引くと、パンケーキがまだら模様になってしまいます。特に一枚目がまだら模様になります。
焼く時間は最初3分、ひっくり返してから1分~2分程度ですが、時間は目安で、私は時間よりも気泡を見て判断しています。気泡の中をのぞいて、底部分が茶色く成ってきていたらそれはつまり底面がその色になってきているということ。底が全然茶色くなっていない場合はまだ焼き具合が足りない可能性があります。ただし、これは薄いパンケーキを作っている場合に言えることで、分厚いパンケーキを作っている場合は気泡は現れても穴が残らないケース、つまり中をのぞき込めるほどの穴ができないケースがあります。その場合は時間を参考にして、さらに周囲から底面に近い部分の様子をうかがいながらひっくり返します。

卵と牛乳の水分量は小麦粉の重量に対しておおよそ150%前後です。分厚いパンケーキにしたい場合は水分量を減らしてもったりした生地にすると良いです。
焼く前の生地は混ぜすぎないようにします。力強く混ぜすぎるとグルテンの影響か焼き上がりが非常に固くなります。ふわふわのパンケーキを作るには、小麦粉を混ぜてからはさっくりと混ぜます。

ホットケーキとパンケーキの違いと中国語
なぜか私の実家ではホットケーキが登場することはありませんでした。それなのに使っているのはホットケーキミックス。これ如何に。
我が家では甘さ控えめで薄っぺらく、朝食などで食べるものをパンケーキと呼んでいます。そしておやつとしてケーキのように甘くして作るのがホットケーキ(いや、実家でホットケーキと呼ばれるものは登場したことがないので、ホットケーキと聞くとレストランとか、なんかちょっとおしゃれな場所で食べる物というイメージがあります)。しかしながら矛盾するのがスフレパンケーキ。スフレパンケーキって分厚いし甘いですよね。結局のところ、ホットケーキもパンケーキもそんなに変わんないみたいです。ホットケーキという呼び名は和製英語なんて説もあるそうです。
台湾では薄っぺらいものも分厚いものも「鬆餅」。なんならワッフルも「鬆餅」です。そしてその鬆餅の英語はPancakeやWaffleとなるそうです。アメリカ式鬆餅(パンケーキ)とか、イギリス式鬆餅(スコーン)とか、ベルギー式鬆餅(ワッフル)とか、そんな分け方も存在するようです。ちなみに日本式鬆餅というのもあって、それは私たちがよく見慣れているタイプの、きれいな焼き色のついたパンケーキを指すようです。
最後に
パンケーキはホットケーキミックスがなくても作れます。パンケーキ以外にもお好む焼きなど、小麦粉を使った料理をたくさん作る場合はそれぞれに対応した粉を1つ1つそろえるのも良いですが、小麦粉を常備し、それ以外を必要に応じて用意するのも良いと思います。慣れると結構簡単です。