ソニーのハンディカムを借りたらスマホが最強であることを再確認してしまった話

わけあってソニーのハンディカムを借りています。が、しかし、なんだかスマホの方が私にはあっていたようで。

ソニーのハンディカムは優秀

ハンディカメラと言えば片手で肩の高さぐらいで構えて被写体を撮影するスタイルのビデオカメラ。一般的なデジタルカメラは平面的なのに対し、ハンディカメラは前後に円筒のような形をしたものが多いです。

最近でこそデジカメで動画を撮影することも多くなりましたが、写真撮影がメインだったデジカメは海外の法律の関係で、動画撮影時間に縛りがありました。その点、ハンディカメラなどのビデオカメラは撮影可能時間が長いことが多く、長時間撮影しっぱなしにしたい方などはハンディカメラも選択肢の一つでした。

ハンディカメラもいろいろあります。ソニーのハンディカメラはハンディカムという名前がありますが、ハンディカメラはしばらく新機種が登場していません。少し前にはギョロ目とも呼ばれる空間光学手ブレ補正を搭載したハンディカムが話題になっていましたが、デジカメで動画を撮影するユーザーが増え、そちらに資源を集中させているのかもしれません。

ソニーの空間光学手ブレ補正

ご縁がありまして、ソニーのハンディカム、ギョロ目くんが我が家に1台あります。借り物です。ギョロ目くんといえば、空間光学手ブレ補正と呼ばれる、レンズとセンサーを1つのユニットにして、丸ごと手振れ補正が作動する仕組みで、前から見ると目玉がギョロギョロと動くように見えることからそう呼ばれています。実物を見ると本当にすごい技術だと感じます。

スマホなどに搭載されている一般的な光学式手振れ補正はレンズシフト方式が多いです。iPhone 12 pro maxに搭載されたセンサーシフト式はレンズシフト方式よりも優れているとされ、iPhone 13シリーズにも受け継がれています。なお、VIVOのスマホはジンバル搭載と謳っていて、これはソニーの空間光学手ブレ補正に似た技術であると思っています。

動画を撮るのに最適な機材

20年ぐらい前、どこのメーカーだったか忘れましたが、仕事でハンディカメラを使う機会がありました。いわゆる発表会のようなものを撮影させられたのですが、立ち見客がいる中、後方からの撮影となり、手を頭上に大きく上げて撮影するように言われました。しかし、現代のような手振れ補正は当時のハンディカメラには搭載されておらず、当然のことながらブレまくりの映像となり、もはや見れたものではありませんでした。今となってはなぜ三脚を使わなかったのか、なぜ事前にカメラを設置しなかったのかが悔やまれます。手持ちで撮るなら手振れ補正が必須。現代のカメラには手振れ補正が搭載されて物が多いです。

作品作りをするなら望遠もできた方が良いです。ですが、日常の中で気軽に撮影をしようと考えたとき、個人的に望遠はそれほど重要とは考えられません。例えば目の前にケーキとコーヒーがあって、恋人と話をしている様子を記録しておきたいと考えたとき、ケーキにフォークを差し込む様子をマクロで撮影し、ふと恋人の向こう側に見えた小鳥の様子も一緒に撮影しておこう、なんて作品作り以外で思うことはそれほど多くないでしょう。

目的にもよるとは思います。私のような一般人が日常の中で記録目的で動画を撮影する場合、カメラ性能の良し悪しよりも、実は機動性、携行性の方が重要なのではないかと思うのです。

結局スマホ撮影最強

現代のカメラと書きましたが、今、動画を撮影しようと思うと、選択肢はスマホ、コンデジ、デジタル一眼、ハンディカメラ、アクションカメラとなるでしょう。一般人が動画を撮影するのに最適な機材とはどれなのか。

個人的な考えを言うならば、ソニーのハンディカムを借りておきながらなんですが、やはりスマホが最適なのではなかろうかと思うのです。

スマホの最大にして唯一無二のメリットは「常に持ち歩いていること」です。コンデジでもデジタル一眼でもハンディカメラでもアクションカメラでも、どんなに小さくても、スマホ以上の機動性、また生活の各シーンにおける重要度で勝るものはありません。現代人にとって、スマホは無くてはならない存在であり、その点カメラはスマホほど必需品とは言えません。いや、仕事でカメラを使う方もいるかもしれませんが、それでも、例えば休日にちょっとコンビニに行こうというとき、スマホは持ってもカメラは持たないことがあるかもしれません。常に肌身離さず持ち歩くという基準に立った時、スマホに勝るカメラはないのです。

また、例えば子供の成長を動画で記録しておきたいと考えたとき、ふとした瞬間の可愛い表情を撮影するには、カメラを肌身離さず持っていて、さっと取り出し、すぐに撮影をスタートさせないとその瞬間は記録に残せません。画質がとか、背景ボケがとかにこだわり、デジタル一眼の方が良いというのはわかりますが、タイミングを逃してしまっては元も子もありません。

最後に

ずっとずっとソニーのハンディカムが最強ではないかと思っていました。しかし、私の場合はスマホに慣れすぎていたのだと思います。もはやスマホ最強。確かにギョロ目の手振れ補正効果は素晴らしいですが、最近のスマホも捨てたもんじゃないです。スマホで望遠はなかなかできませんが、それでもスマホが手軽です。それこそポケットサイズですから。スマホの代わりにハンディカムを持ち歩くことはできません。やるならスマホ+ハンディカムになってしまいます。

今後、さらにいろんな技術革新が起こって、状況が変わる可能性は否定できませんが、特段作品作りということではなく、日常の記録が主な用途の私にとって、現段階ではやはりスマホが最強となります。