台湾でベランダガーデニングを初めて早8年ほど経過しましたが、これまでいろんな野菜や果樹の栽培に挑戦してきました。中には「勝手に生えてきた」植物も育てたり、「雑草」と呼ばれる植物も育てたりしました。
2026年3月、ベランダに南国の雑草である「ヤンバルツルマオ」が勝手に生えてきたのでそのまま育ててみました。
植木鉢に見慣れぬ影?ベランダに現れた「謎の居候」

過去に植えた種からなのか、鳥さんが運んできた種からなのか、突然に生えてくる植物があります。
ある日突然、植えていないはずの芽が出てきた!!

こんな植物、植えたこと無いぞ?!2026年3月、多くの植物が芽吹くこの時期に、植えた覚えのない植物が生えてきました。突然見たことのない植物が生えてくるとワクワクもしますし、驚きもします。
しばらく前にベランダの植物をほとんど全部処分して、植木鉢や土はそのままにしておきました。また使いたいからではなく、処分方法がわからず放置していたのです。
そんな放置された鉢だったのですが、一つバジルが生えている植木鉢があり、そこには水やりをしていました。まさにその植木鉢に見知らぬ植物が生えてきたのです。
台湾のベランダという温暖な環境
これは台湾のベランダの話です。私は10年以上台湾に住んでいまして、台湾の家のベランダで植物を育てています。
台湾は熱帯と亜熱帯に属していて、日本の多くの地域よりも温暖です。そのため、トロピカルフルーツなども台湾では普通に栽培されています。日本から見たら南国のイメージがあると思います。実際、1年の半分ぐらいが夏といっても過言ではないほど、暑い日が長いです。
これまで様々な植物の発芽に挑戦してきましたが、今回生えてきた植物も沖縄などの日本内でも比較的温暖な地域で見られる植物でした。
Googleレンズで判明!その名は「ヤンバルツルマオ」

最近は写真を撮るだけでそれが何なのかがほぼわかります。使用するのはGoogleレンズ。今回のように植物の同定にも役立ちます。
植物の正体を突き止めるまでのプロセス

2026年3月、植えた覚えのない植物が植木鉢から生えてきました。もしかしたら過去に発芽に失敗した何かかな?と思ったのですが、Googleレンズでその正体がわかりました。
正体は「ヤンバルツルマオ」。イラクサ科の植物で、日本(特に九州南部以南)や台湾などに自生する雑草だそうです。「ヤンバル」と書かれているのを見た時、「ああ!沖縄だ!」と思いました。台湾と沖縄は気候も近く、自生している植物も似ています。
ヤンバルツルマオの種を植えた覚えはないので、鳥さんが運んできた種が発芽したのではないかと思っています。
正体判明までの手順は以下の通りです。
- 植物の葉や茎の様子がわかる写真を撮る(花が咲いていれば花も入るように)
- Googleレンズで同定する
- いくつか候補がある場合、画像などから似ているものを探す
葉や茎だけでは同定に至らないこともあります。花の色や形がわかれば、同定できる確率は大幅に上がります。
台湾では「霧水葛」などと呼ばれる、身近な存在

台湾ではよく見られる雑草のようで、台湾での名前は「霧水葛」です。別名に「石珠、全緣葉水雞油、糯米草、地消散、拔膿膏」などがあるようですが、一般的な名称は「霧水葛」です。Googleレンズでも中国語の場合「霧水葛」が出てきます。
| 名前 | ヤンバルツルマオ |
| 中国語名 | 霧水葛、石珠、全緣葉水雞油、糯米草、地消散、拔膿膏など |
| 学名 | Pouzolzia zeylanica (L.) Benn. & R. Br. |
| 高さ | ~40cm |
| 分枝 | しない |
| 葉 | 葉は先端に向かって細くなる形の単葉で互生 長さは1~4cm前後、幅は1~2.5cm前後 |
| 花期 | 4~6月 |
| 果期 | 5~9月 |
| 生育環境 | 亜熱帯に多く分布 湿った産地などに自生 |
| その他の特徴 | つる性 |
台湾ではよく見かける植物なんだそうです。たしかに似た植物は見たことがあるようなないような。
雌雄異株という記述も見られたのですが、1株の中に形状の違う花があったので、もしかしたら雄花と雌花かもしれません。
イラクサ科の質感と見た目
ヤンバルツルマオはイラクサ科です。イラクサ科はギザギザした葉を持つものや、茎や葉にトゲがあって触ると強い痛みや腫れ、かゆみを引き起こす種もあります。
ヤンバルツルマオは漢方でも使われることがあるそうですが、素人がむやみに漢方とするのは危険が伴うので絶対にやってはいけません。
なぜここに?種を運んできたのは「台湾の鳥」かもしれない

以前から知らない植物が突然ベランダの植木鉢から生えてくることはありました。一部は上階の人が育てている植物ですが、中にはなぜ植木鉢から生えてきたのかがわからないこともあります。
考えられるとすれば鳥さんが運んできた可能性は排除できません。
ヤンバルツルマオの実は鳥が好むという事実。
そもそもヤンバルツルマオの種を運んできたのは誰なのでしょうか。聞けば、鳥はヤンバルツルマオの実を好むのだとか。今回我が家のベランダで発芽したヤンバルツルマオもやはり鳥さんが運んできたのは種と考えるのが自然でしょう。
ベランダまで種が運ばれてくる、自然の不思議
種を蒔いた覚えがまったくない植物が突如として生えてくるのは非常に不思議で、また楽しみでもあります。一階に住んでいる場合は鳥以外の原因も考えられるかなと思いますが、2階以上の場合はやはり鳥の仕業でしょう。
植物は今も昔もこのように連鎖して繁栄してきたのだと考えると感慨深いものがあります。植物は種をつけ、鳥さんが果実などを食べ、種を運ぶ。鳥さんは決して運送役を買って出ているわけではなく、あくまで食料として樹の実などを食べ、排泄物とともに消化されなかった種が地面に落ちて繁殖します。
窓を閉めていても、夜でも朝でも鳥さんの鳴き声が聞こえる場所に住んでいます。
台湾でよく見かける鳥(ハッカチョウ)との関連性
私の住む家の周りには、よくハッカチョウが群れで飛んでいます。ちょうど我が家や隣の家が休憩場所になっているようです。特に屋上にたむろしているのを確認できます。必ずしも私の住む階で休んでいるわけではなさそうですが、時折我が家のベランダにも来て、植物にいたずらしたりしているのではないかと思います。
雑草?それとも観葉植物?ヤンバルツルマオの意外な魅力

雑草も生長過程を観察していると、その姿や葉、花に魅力を感じることもあります。特に南国でしか見られないような雑草はワクワクします。
実際に観察してみて感じる葉の美しさや力強さ
ヤンバルツルマオは葉がとてもキレイです。本当に雑草なのか疑問を持つほどでした。
それに、そんなに世話をしていないのに非常に元気で、肥料も与えていないのに花まで咲きました。ヤンバルツルマオは力強い雑草と言って差し支えないでしょう。
なお、自然に生えてくるのが「野草」で、邪魔な場所に生えてくるのが「雑草」と言うそうです。
日本と台湾の気候の共通点

台湾は北半分が亜熱帯、南半分が熱帯になります。日本で言えば沖縄は亜熱帯で、実際台湾と沖縄は気候が非常に似ています。生えてくる植物も似ているものが多いです。
ヤンバルツルマオも「やんばる」と付くように、沖縄にも生えてくるそうです。
なお、九州は温帯に属しているのですが、近年は亜熱帯に近づいていると言われているそうです。
今後も雑草を育てる?それとも…

ヤンバルツルマオは他の植物よりも生長スピードが速いです。さすが野草、生命力が半端ないです。
我が家のベランダに生えてきたヤンバルツルマオはあくまでも邪魔な雑草になります。ここまで生長を見守っていたのですが、他の植物を植えるためにここで一区切りとし、抜いてしまおうと思っています。
まとめ:雑草栽培も楽しい!
ベランダの植木鉢に勝手に生えてくる雑草を育てるのも実は結構楽しいです。ヤンバルツルマオのようにそこまで世話をするわけではないですが、野草は結構強く、放っておいても勝手に育っていきます。
何の種がどんなタイミングでもたらされるか、それは鳥次第ではありますが、今後も見たことがない植物が生えてきたら育ててみたいと思っています。



