Flickrの容量制限導入から考えるGoogleフォトの賢い使い方

前々からアナウンスされていたらしいFlickrの容量制限。それは2019年2月5日から保存容量1000枚を超える分は削除されるというものだったようです。

無料で利用できるサービスは無料である理由があるわけですが、今あるサービスがいつまでも利用者にとって都合が良いままであるかは未知数だと言えます。

極端なことを言えば、今は無料の検索エンジンが有料化されることもありえない話とは言い切れません。ある程度の予測はできるとしても、(タイムマシンがあれば別ですが)やはり将来は未知の世界です。そう、もちろん写真管理も。

写真管理のポイント

写真を管理する方法は色々あります。CDやDVDに焼いたり、HDDに保存したり、クラウドに保存したりと、それぞれに一長一短があります。

Googleフォトのすごいところは設定次第で無制限に写真が保存でき、他者と共有できることです。人物認識機能もあり、特定の人物と認識された写真のみを特定の人と共有することもできます。だから例えば子供の写真のみを自動で妻と共有するということもできます。人物認識機能の精度は完璧ではないものの、非常に高く、顔がほとんど写っていないような後ろ姿でも認識することがあります。

撮った写真の処理について考えた時、SNSで共有か家族で共有ぐらいしか私の用途はありませんでした。で、今回はそれらの写真の保存を任せているGoogleフォトが方針を転換した場合について考えました。

写真を保存する理由

写真を保存する理由は基本的に後々見返すためです。特に自分の子供の写真は、親なら何度も見返してしまいますよね。風景写真などもそうです。その中からコンテストに応募する人もいるかもしれません。

見返す人は自分一人とは限りません。私の場合は妻も私が撮影した子供の写真を見ています。ただ、妻は私一人に大切な子供の写真を管理させるのは心もとないようで、彼女のローカルにも私の写真をダウンロードして保存しているようです。過去に間違って子供の写真を全削除してしまったことがあるので、妻の心配ももっともです。

さ、じゃあ保存をどうしましょうか。

保存で最も良いのはローカルで複数のバックアップを取ることでしょう。少なくとも数テラバイトあるデータの保存では、現状HDDよりもすぐれたバックアップ手段は無いように思います。でも問題はHDDでは妻との共有が面倒なんです。例えば複数のHDDに写真をバックアップした場合、HDD1に入っている写真を見たあとにHDD2に入っている写真を見たくなったらHDDを入れ替えたりしなければなりません。これは面倒ですし、スマホから手軽にアクセスできるようにすることは少々ハードルが高いのです。HDDは容量が決まっていて、それを超える量の写真があれば当然HDDの数も増えていくわけで、いくつもHDDを保持することは覚悟しなければなりません。

Googleフォトから保存を切り離す

以下のように、目的別にそれぞれの媒体やサービスを使い分けるのが良いのではないでしょうか。

保存:HDD
共有:Googleフォト(家族)、Facebook(フォロワー)、Instagram(フォロワー)他

つまるところ、私の場合すでにGoogleフォトは利用しているので、保存用にHDDを足すということになります。そうすればバックアップもあり、Googleフォトで妻と共有もでき、SNSでフォロワーの方とも共有できます。いざ、Googleフォトが方針転換をしても、バックアップがあるので以前より安心です。そう、つまり保存をGoogleフォトから切り離すのです。

そして保存以外の家族との共有はこれまで通り、Googleフォトを利用します。

費用面の皮算用

バックアップするHDDは同じものを最低でも2つ用意したいです。さらに言えば、そのバックアップしたHDDのうち一つは実家に置かせてもらうなどすると、さらにリスク対策としては良いものになろうかと思います。

私の住む台湾では1TB(テラバイト)のHDDが約1,000元です。同じファイルのバックアップを最低2つ用意するとなると、約2,000元必要になります。

今はHDDの内容をPCレスで丸コピーする機械も販売されていて、それは500元ぐらいで手に入るようです。

こうして計算すると、最初の段階で1TBのHDDを2つ用意すると2,500元で間に合うということになります。

もっとも、私の場合、1TBでは足りないのでもっと容量の大きいHDDを複数台用意しなければなりません。また、その際はHDDをPCレスでコピーする機械の対応容量(私が見たものは8TBまでの対応でした)も確認しなければなりません。

まとめ

写真の用途は人それぞれです。だから管理も千差万別。私のように用途が家族やSNSのフォロワーとの共有に限られる場合、その管理方法として保存はローカルのHDD、家族との共有はGoogleフォトを利用するのが現状考えられる最善かと思います。