オタマジャクシからカエルを育て始めたのですが、カエルは餌やりがなかなか大変で、人工餌を与えても食べないし、かといって葉っぱとかを水槽に入れても食べません。どうにも困り果てていたのですが、いくつかのことをしたら人工餌を問題なく食べるようになったのでそうなるまでにしたことを書き記します。
目次
カエルの食事に悩む日々に終止符を
以前、家族がオタマジャクシを持ち帰り、急にオタマジャクシと同居することになった私。なぜかお世話も私がすることになったのですが、あろうことかその家族はそのオタマジャクシを私が育てている亀の水槽に入れてしまい、結果的に1匹だけが生き残って上陸まで育ちました。
その一匹を私が育てることになったのですが、問題が発生しました。それは餌です。カエルって何食べるのよ?そんな疑問が浮かんできました。
結論を先に書くと、上陸後は人工餌でも工夫をすると食べますし、ミミズやクモなど、小さな虫を食べます。
なお、我が家のカエルはおそらくヌマガエルじゃないかと思っています。
オタマジャクシは藻を食べるけどカエルは偏食?
まず、オタマジャクシは藻を食べます。亀の水槽に入れたことは、オタマジャクシの餌を確保するという意味においては正解だったと言えます。
というのも、オタマジャクシには特別何も与えなくても上陸に至ったからです。それは亀の水槽に生えている(掃除を怠った結果生えまくっていた)藻が豊富にあったからです。
その藻を食べることでオタマジャクシは成長し、カエルに変態することができました。
上陸したカエルは肉食!
カエルになった後のオタマジャクシは今までのような草食ではなく、肉食になるのだとか。え?同じように亀の水槽で飼えないの?
いや、実際亀の水槽で飼い始めて他のオタマジャクシおよび上陸寸前の半カエルは亀に食べられてしまったわけで、いつまでも亀の水槽に同居させるわけにはいきませんでした。
コバエは食べる?
亀とは別の水槽を用意したのですが、肉食って言っても何を与えればよいのか全く分からず、いろいろ考えた末にコバエを与えることにしました。
しかし問題はコバエの入手先です。コバエを売っている店なんてわかりませんし、水槽の中にコバエを放ったら即効飛び出してどこかに行ってしまうでしょう。
バナナの皮にコバエがわく?
そこで考えたのが、コバエをおびき寄せる方法。コバエにもいろいろ種類がありますが、今回はバナナの皮などに寄ってくるコバエをおびき寄せることに。そう、バナナの皮をそのままカエルの水槽に入れました。
そしてカエルの水槽の周りにもたくさんバナナの皮を置き、バナナでコバエホイホイ状態を作り上げました。
思惑通りにコバエが次々に発生していったのですが、コバエを食べているかは謎でした。とはいえ、数日間問題なくカエルが生きていたことと、微妙に大きくなっていたことから、結構食べていたのではないかと思います。
なーんだ、バナナの皮を使ってコバエをおびき寄せれば勝手に餌が寄ってきて、食べられるじゃないか。と思ったのは最初のころだけで、その管理の面倒さ、それから不潔さに悶絶。家族には言えず、ベランダの片隅でこっそりと実験していました。
コバエよりも扱いやすい餌がほしい
コバエを餌とする場合、今後もバナナを、いや、バナナの皮を定期的に供給する必要があります。しかし、そんなことを続けていく自信はありません。なんとか他の、もっと扱いやすい餌を入手する必要がありました。
コバエ以外にどんな虫なら食べるのでしょうか。ベランダにいる小さくて赤い、細長い虫なら食べるかと思い、それを与えたところ、なんと即座にぺろりと食べてくれました!これなら食べるのか!と興奮したのもつかの間、その赤い虫はそんなにたくさんベランダにおらず、見つけるのも簡単ではないことを思い出しました。これも現実的ではありません。
他に小さなミミズも食べましたし、クモも、小さなゴキブリも食べました。ですが、安定供給できるものはありません。
ネットでミミズ購入!
ネット通販で買える、カエルが食べそうな餌を探してみましたが、コオロギは大きすぎるし、人工餌は食べるか未知数で買う勇気がありませんでした。そこで、ミミズならなんとか食べそうだと考え、ミミズ100匹ぐらいを購入し、ベランダで育て始めました。
ミミズをベランダで育てれば、繁殖もして、ミミズを頻繁に買い足さなくても餌に出来るかなと考えていました。それから毎日最低2回、小さなミミズをカエルに与え続けていたのですが、ミミズの繁殖って実はそんなに簡単ではないんですよね。
過去にも挑戦したことがありますが、植木鉢にミミズを複数入れておいても、気が付いたらほとんど死んでしまっていたということがありました。となるとミミズを定期的に購入し続けることになります。ああ、これは必要労力、必要コストかなと思った矢先、ふと亀の餌を与えてみることにしました。
亀の餌なら食べる?
亀の餌は乾燥している人工餌で、保存もきくし、大量購入もできます。もしもカエルがこれを食べてくれたらもう餌で悩む必要はなくなります。そこで、心の中で「頼む」と思いながら、人工餌をカエルの目の前に置いてみたのですが、全く食べてくれませんでした。
しかし、これは餌の与え方が問題だっただけで、工夫をしたらこの亀の人工餌を食べるようになったのです!
箸に飛びつくカエル
そんな折、あることに気が付きました。いつもミミズを与えるときは使い捨てでプラスチック製の箸を使っていたのですが、2週間ぐらいその箸でミミズを与え続けると、ミミズをつかんでいない状態でその箸を水槽に入れてもカエルはとびかかってくるのです。
ということは、餌が見えているのではなく、箸を見ると反射的に「餌だ!ヒャッホー!」と飛びかかっているだけのようなのです。
そこで、その箸で亀の人工餌をつまんでカエルのそばに近づけたところ、やはり飛びかかってその人工餌を食べてくれたのです!口に入れた瞬間、心なしかカエルが「おえっ!?なんだこれ?!」という表情をしたような気はしましたが、それでも一応食べてくれました。
そしてその後は毎回箸で亀の人工餌を与えるとちゃんと食べてくれるようになりました。大切なのは習慣!そして箸です(いや、人工餌をつまむ道具はたぶんなんでもいいです)!
カエルに人工餌を食べさせる方法まとめ
まとめると、カエルに人工餌を食べさせる方法は以下のようになります。
- オタマジャクシは藻を中心に与える(藻のあるところに放置)
- 上陸したばかりはバナナの皮を使ってコバエをおびき寄せる
- 少し大きくなったら小さなミミズを箸で与え続ける(2週間ぐらい)
- ミミズがいない状態でも箸に飛びかかるようになったら人工餌を与えてみる
こう見るとなかなかの策士に見えますが、それぞれのステップで都度悩み、なんとか今の状況になった感じです。
もしも「4.」でカエルが人工餌を食べなかったら、「3.」と「4.」を繰り返していたと思います。
ちなみに最後の「4.」の状態になっても、人工餌を目の前に手などで置いただけだとほぼ食べません。勢いよく餌を上から落とすと虫と勘違いするのか食べることもあります。そうっと置いたら食べないでしょう。動きというのも大切なようで、箸に人工餌を乗せ、プルプルしながら顔の前い持っていくことがコツと言えばコツです。
人工餌はふやかしてからの方がいい?
最初、人工餌はふやかしてから与えていました。その方が食べやすいと思ったからです。しかし、乾燥したままの硬い状態でも食べられることがわかり、それ以来乾燥状態のまま与えることが多くなりました。
むしろふやかした餌はボロボロになって水槽を汚すので、できればふやかしたくないなと思っています。
亀用の人工餌でいいの?
私は亀用の人工餌を与えています。パッケージには一応カエルの写真もあったので、問題は無いと思っていますが、餌の種類(商品の種類)によっては亀に特化していてカエルには不向きというものも存在するのかもしれません。
ただ、今はおいしく食べてくれているようなので、とにかく亀のために買った人工餌を数種類順番に与えています。
最後に
カエルって記憶力がしっかりあって、箸を「餌がある」と認識するんですね。自分になついている感覚はありませんが、餌に敏感であることは間違いないと思います。