【果物の種】種から二年でこうなる! 蟠桃の種を発芽させて育ててみた結果

2022年12月ごろに発芽した蟠桃の種。それからも発芽した蟠桃を育て続けています。今でもう満二年!あまり手間をかけずにほぼ放置している状態ではありますが、気が付いたら二年経過していました。

直近一年のことをここにまとめておきます。

蟠桃を種からベランダで育てた二年間

楊貴妃も食べたとか、孫悟空が食べたとか言われる蟠桃を種からベランダで育てています。目的は花の観賞です。いや、もしも収穫できるところまで育てられたらそれももちろんうれしいです。

最初の一年も比較的順調に育ち、二年目も特段大きな問題もなく生長していきました。

二年目(2024年)の目指す姿

二年目を迎えるにあたり、特段難しいことを考えていたわけではありませんが、すでに三年目を迎えている今、二年目を振り返ってみると、二年目はとにかく木を大きくすることに注力するのが吉であると言えます。

木は大きくならないと花を付けません。木のサイズもそうですし、樹齢もそうです。適切なサイズ、適切な樹齢を迎えてはじめて花を付けます。

木自体は1年で1mぐらいは大きくなりました。しかし、ベランダという狭い空間で育てるには毎年1mも大きくさせるわけにはいきません。

そこで、二年目はとにかく木を大きくすることを目指すのですが、大きくなった枝をそのまま生かすのではなく、基部の主幹を太くし、冬季に大きく切り戻して小さくし、三年目に再度大きくして幹を太くすることを目指します。

小さいなら剪定は不要

木を大きくするためには上部に枝葉が無いといけません。枝葉があれば水を吸い上げ、幹自体が太くなっていきます。上部が大きく成ればそれだけ多くの水、養分が必要になり、幹は太っていくでしょう。

私は植物を育てる中で、幹を太らせることを考えるなら、余計な剪定はしない方が良いと考えるようになりました。というのも、いずれにしても三年目を迎えたときに切り戻してしまうからです。種から育てる場合での二年目の段階では細かいことを気にせず、とにかく木を大きくさせます。もちろんベランダで邪魔にならない範囲で。

二年目を迎えたばかりの蟠桃はそんなに大きくありませんでした。樹高50cmぐらいから始まり、そして二年目が終わるころには1mぐらいになりました。

途中、アザミウマの被害と思われる症状が出たときに先端を切り戻した以外はほぼ剪定をしませんでした。

1月上旬に植え替え

種から発芽させて育てている蟠桃を植え替えている様子(2024年1月ごろ)
種から発芽させて育てている蟠桃を植え替えている様子(2024年1月ごろ)

我が家の蟠桃は2024年、1月に植え替えをしました。というのも、かなり小さな容器に植え付けていたので、このままでは根が伸びるスペースがかなり制限されてしまうと思ったからです。

幹を見てもこのころは直径4~5mm程度でした。この幹を如何に太くするかがポイントになろうかと思います。

冬も葉がたくさん残っている

この時点ではまだまだ葉がたくさん付いていました。落葉樹とはいえ、発芽して数年は生長のリズムが成木と異なり、冬になっても葉が残ったままであることが多いです。

寒さにも弱い時期であるため、多少扱いに注意が必要ですが、我が家は温暖な台湾にあるため、それほど気にはしていませんでした。

3月末ごろから生長再開

種から育てている2年目の蟠桃(2024年4月ごろ))
種から育てている2年目の蟠桃(2024年4月ごろ))

2024年は3月末ごろから生長が再開しました。枝が数本出てきていますが、将来的にこの枝を太らせるか、この時点では決めていませんでした。

ベランダで育てているため、木の大きさにも限界があります。このまま左右、ないしは3方向に伸ばしても良いのかもしれませんが、それだとかなり大きくなってしまうのではないかとも思いました。

主幹がまだまだ細い段階で枝ぶりを決めるよりも、もっと主幹が太くなってから決めても良いと考えました。

生長は秋ごろまで

2024年秋ごろまで成長し続けた蟠桃(2024年9月ごろ)
2024年秋ごろまで成長し続けた蟠桃(2024年9月ごろ)

最初の一年は枝が一本だけでしたが、二年目は枝が複数本出てきました。そしてそれらが三方向に伸びるように仕立てていきました。

木の年齢が若いと出てくる枝の数が少ないように感じます。これは他の植物も同じで、例えば四年目を迎える梅や五年目を迎える桃はもっと多くの本数の枝が出てくるようになりました。この蟠桃も三年目、四年目と樹齢を重ねるごとに枝が出やすくなっていくのではないかと思います。

もっとも、まだまだ幹が細いので、これからさらに幹を太らせていきたいと考えています。

冬前には落葉も

発芽から二年目の終わり、落葉していった蟠桃(2024年11月末ごろ)
発芽から二年目の終わり、落葉していった蟠桃(2024年11月末ごろ)

発芽から一年目は落葉しませんでしたが、二年目は落葉していきました。落葉するというのは順調に環境に順応してきている証拠ではないかと考えています。もともと蟠桃は落葉樹なので、11月ごろに落葉するのは自然な生理現象ではないかと思います。

最後に

種から蟠桃を育てるには時間がかかります。そもそも木が太くなってくれなければいけません。

実際、二年目はほとんど放置していました。もちろん定期的に肥料を与えたりはしていましたが、花が咲くわけでも、実が付くわけでもないので、まるで観葉植物のような状態ですが、少なくとも少しずつ大きく、太くはなっていっているので、このまま継続して栽培していこうと思っています。