2023年の11月ごろ、市場で見かけたフィンガーライムを衝動買いし、味を楽しんだ後に種をまいていました。その種が発芽して今もベランダで育てているのですが、いわゆる柑橘系の他のポンカンやオレンジなどと全然違う見た目になって驚いています。
ここにこの1年間の軌跡をまとめます。
目次
稀少果物フィンガーライムを育てる
2023年11月、市場でフィンガーライムが売られているのを発見しました。SNSなどではその存在を知っていましたが、実物を見るのは初めてで、衝動買いして家に帰りました。
その時のことについては別記事でまとめています。
無事に種を入手し、ベランダで育て始めました。
フィンガーライムの育て方
この一年、フィンガーライムを他の柑橘類と同じように育ててきました。というのもミカン科ミカン属に属すらしく、育て方もそんなに変わらないだろうと思ったからです。
ここまで、枯れることもなく順調に育っているのですが、見た目がポンカンの木などと全く違い、トゲトゲでちっちゃな木となっております。これ本当に柑橘類?!
苗の入手
私の住む台湾では、フィンガーライムの実をスーパーや市場で見ることは少ないですが、苗はネット通販で探せば出てきます。
一口にフィンガーライムと言ってもいろんな色、いろんな種類があるのだそうです。好きな色、好きな特徴の木を買えば良いかなと思います。
苗から育てるのも良いですが、私は種からフィンガーライムを育ててみることにしました。
種の入手
フィンガーライムの種はフィンガーライムの実を買えば中に入っています。種なしの品種があれば、そのフィンガーライムには種が無い可能性もあります。私が購入したフィンガーライムには種がたくさん入っていました。
ネット通販を見ると、種だけの販売もありました。私は自分で食べたフィンガーライムから種を取って、育て始めました。
発芽させた方法
今回は良く洗った種を湿らせたキッチンペーパーで包み、常温で放置したものと、直接土にまいたものの2パターンで挑戦しました。
結果はどちらのパターンでも良好で、ほぼ100%の発芽率となりました。
発芽までは11日間
11月上旬に種まきをして、11月下旬には発芽しました。台湾在住のため、日本の多くの地域よりは温暖です。台北の11月の平均最低気温は19℃、平均最高気温は24℃となっています。ちょうど過ごしやすくなってきたころです。
全然他の柑橘と見た目が違う!?
フィンガーライムはミカン科ミカン属の植物です。これまでもポンカンなどのミカン類や、オレンジなどを発芽させてきたのですが、フィンガーライムに関してはそれらと全く見た目が異なりました。
葉が小さい
フィンガーライムの木の特徴は小さな葉です。ネットで売られているフィンガーライムの木もやはり葉が小さいです。我が家のまだまだ小さな苗もやはり葉が小さいです。
今までミカン類を育ててきた時、ミカン類の葉はフィンガーライムほどは小さくなく、しかもポンカンもレモンも、オレンジも、みんな同じような葉の形でした。
ミカン類は幼苗でも葉は本葉は3cmぐらいになりますが、フィンガーライムの葉は1cmにも満たない小さなものです。
トゲが目立つ
フィンガーライムの木にはものすごい数のトゲがあります。
ミカン類ももちろんトゲがあるものが多いですが、フィンガーライムほどトゲが目立つものは見たことがありません。
フィンガーライムの木は触れるだけでほぼ確実にトゲが手に当たります。なでたりもできません。隣に他の植物があればその葉を傷つけてしまいます。
今後大きくなるにつれ、狭いベランダでは他の植物に当たったりなどの問題が出てくるかもしれません。
一年経過して
発芽から一年が経過しました。たくさん発芽したので間引きして2株だけを残しています。
間引きはしましたが枯れることはなく、比較的育てやすい部類に入るのではないかと思います。他の柑橘類は発芽してからしばらくして枯れてしまうこともよくあるので、それと比べても育てやすい印象です。
そもそも種からの栽培なので収穫は夢の夢で、何年で収穫できるかはわかりません。もちろん収穫出来たらいいなとは思っていますが、まずは3~5年程度育てないと何とも言えないと思います。
次の一年に向けて
今もまだまだ小さな幼苗です。今後さらに大きくなると思うのですが、そうなったときに葉の大きさやトゲの具合などがどうなるのかを見るのが楽しみです。
育て方は特段変えるつもりはありません。ただ、場合によっては植え替えなども必要になるかもしれないなとは思っています。
最後に
偶然市場で見つけたフィンガーライムの実を買って、それから種を取り、ベランダで発芽させて育て始めました。
フィンガーライムの木は今まで育てたことのある柑橘類の樹姿とは似ても似つかない樹姿でなんとも不思議です。今後どうなるのか楽しみです。