戦いは終わらない?! 身近なものでイチジクの木に付いたカイガラムシを一網打尽にするためにやっていること

2024年のイチジク栽培も一段落を迎え、あとは冬の剪定を待つのみとなりました。この一年を振り返ると収量や害虫被害についていろいろと思うところがあったので、今回はそれらについて書いていきます。今後のイチジク栽培に自分自身活かしていきたい内容です。

2024年もベランダでイチジクを収穫! 課題も露呈

2024年10月に収穫したベランダのイチジク
2024年10月に収穫したベランダのイチジク

2023年にいただいたイチジクの苗が、2024年も実を付けました

ただ、2024年は収穫量、そして害虫被害に頭を悩ませていた一年でもありました。

イチジクの収穫量が少ない?!

2024年、ベランダのイチジクの収穫量は7個でした。5~6月に6個、10月に1個でした。

我が家のベランダにはイチジクの木が二株あるのですが、両方に実るわけではなく、片方からしか収穫することはできませんでした。

つまり、上記の数字は一株からの収穫量になります。

ベランダという栽培環境を考えると、悪くないような気もしますが、もうちょっと収穫出来てもよかったかなとも思います。

AIによれば、ベランダで一本の木から収穫できるイチジクの量は13~15個が一般的なのだそうです。半分!!我が家のベランダでは2024年、その半分しか収穫できませんでした。

苗をいただいた2023年はどうだったかなと考えてみたのですが、そんなに数は変わらなかったように思います。

収穫量が少なくなる主な原因は?

一般的に果樹が収穫できないときは日照不足、鉢の大きさが不適切、肥料不足などが考えられます。受粉不良なども考えられますが、イチジクに関しては受粉前の花序が肥大してそれを収穫するので当てはまりません。

そして、収穫量が減るもう一つの原因に害虫があります。害虫が直接果実を食害することもありますし、葉や茎のエキスを吸い取ることで木を弱らせ、収穫に悪影響が出ることもあります。また、虫が新芽を食べてしまって新しい芽が出てこなくなり、生長自体に深刻なダメージを与えるケースもあります。

我が家のイチジクはカイガラムシ被害がひどい!

我が家のイチジクにハダニが付いたこともありました。しかし、もっとも大きな問題はカイガラムシです

カイガラムシはかなりたくさんの種類がいますが、我が家のイチジクに寄生しているのはおそらくタマカイガラムシの仲間です。モフモフの白い毛は生えていません。

小さいものも毛は無く、なんだか小さな小さなかさぶたみたいな感じで、それが大量に寄生しています。特に、節や新芽、葉の周りが多いです。

カイガラムシの駆除方法

カイガラムシ除去に使っている歯ブラシ
カイガラムシ除去に使っている歯ブラシ

カイガラムシの駆除方法を探しても農薬ばかりが出てきます。しかも、農薬も効くものと効かないものがあるのだとか。

中にはマシン油で覆ってしまう方法もあるとのことですが、私は別の方法で駆除することにしました。

それは歯ブラシを使ってカイガラムシを駆除する方法です。

歯ブラシでカイガラムシ駆除!

歯ブラシを優しく写真の右方向に動かすことでカイガラムシを取るイメージ
歯ブラシを優しく写真の右方向に動かすことでカイガラムシを取るイメージ

ブラシであれば歯ブラシである必要はありません。ですが、ブラシの毛の硬さが硬すぎると木に悪影響ですし、柔らかすぎてもカイガラムシが取れないというジレンマに陥ります。

一般的な歯ブラシだと、成虫のカイガラムシを取るのはちょっと手間です。なぜならカイガラムシの成虫はかなりしっかり木にくっついているからです。でも、ブラシの角度を変えるなどして、毛を立ててカイガラムシに当てるようにして擦り取ると取れます。それでも取れない場合は硬い棒などでカイガラムシを擦れば取れます

結局物理的な駆除がもっともわかりやすく、もっとも早く効果が表れるように思います。そしてなにより安心です。

大規模農場などでは薬に頼る方が圧倒的に効率的だと思われます。農薬を使うかはケースバイケースだと思っています。

イチジクの害虫対策で歯ブラシを使う場合のポイント

歯ブラシでも、強く擦りすぎるとイチジクの木の皮が傷ついてしまいます。芽などがあれば、結構簡単に取れてしまいます。

そのため、しっかりと目標を確認し、適度な力で、芽などを誤って落としてしまわないように注意しながら擦ることが大切です。

イチジクの害虫対策で歯ブラシを使う頻度

歯ブラシでイチジクの木のカイガラムシを駆除する場合、できれば毎日、少なくとも一週間に一回程度は行う方が良いです。

カイガラムシは一回駆除してもまた現れます。どこかに卵があるのか、風で飛んでくるのかはわかりませんが、一回駆除したから安心ということではなく、継続が大切です。

くぼみなどに付いている小さいカイガラムシはそれがカイガラムシなのかゴミなのか、または樹皮が変色しただけなのかなど、目で見てもよくわからないことがあります。

そこにカイガラムシが残っているとまた繁殖し始めるので、繰り返し駆除をし続けることが大切です。

落ちたカイガラムシは上ってこない?

ベランダイチジクの根元
ベランダイチジクの根元

歯ブラシで落としたカイガラムシは上ってこれません。もちろん、すべてではないと思うのですが、我が家のイチジクに寄生するカイガラムシは木から落ちると翌日に見てもそのまま下に落ちていることが多いです。

他の木についている例えばコナカイガラムシは普通に動くのも目視できて、おそらく歯ブラシで落としてもすぐに這い上がってくると思われます。そのため、這い上がってこないカイガラムシと這い上がってくるカイガラムシがいると思われます。我が家のは這い上がってこない、もしくはあまり這い上がってこないタイプのようです。

中に卵などが入っていることもあるようなので、できれば落としたカイガラムシも全部捨てられると良いですが如何せん量が多いのとサイズが小さいので私はそこまではやっていません。

とにかくイチジクの木から歯ブラシで落とすのを続けております。イタチごっこになりますし、多少時間もかかりますがが、それでもベランダのような小規模では、一番わかりやすくて、簡便な方法かなと思っています。

最後に

収量が少なかったこととカイガラムシがどの程度関係しているかはわかりませんが、害虫が木に付いて良いことは一つもありません。

イチジクの木はカイガラムシが付きますが、歯ブラシを使えばある程度取ることができます。来年も同じように対策する予定です。