イチジクジャムは魅惑のお味!ベランダで収穫したイチジクでジャムを作りました

ベランダで栽培して収穫したイチジクの実を使ってジャムを作りました。地産地消ならぬ家産家消。作り方や顛末などをまとめます。

イチジクの収穫は早いと5月から

イチジクには夏果と秋果があり、夏にできるのを夏果、秋にできるのを秋果と呼びますが、早いと5月ごろから収穫がスタートします。

台湾では特段夏果や秋果という分け方をしていないらしく、大体5月ぐらいから11月ぐらいにかけて収穫が続くようです。品種の違いもあるのかもしれません。

2024年5月、我が家のイチジクの木にも無事にいくつかの実が出来て収穫することができました。

もちろん生のままイチジクを食べてもおいしいのですが、今回は収穫したイチジクを3個使ってイチジクジャムを作ってみました。

イチジクは実ではなく花序

イチジクの実と言っている部分は本当は実(つまり果実)ではなく、花序と呼ばれる部分で、いわば、花を食べていたということになります。

イチジクは漢字で書くと無花果。私の住む台湾でも無花果(うーふあぐぉ)と呼ばれています。まさに、花の無い果実という感じです。

イチジクは生でも加熱してもおいしい

そもそもイチジクはおいしい果物だと私は思うのですが、あいにく我が家のある地域ではスーパーや市場で全くイチジクが売られていません。

おいしいイチジクを食べるには自分で栽培するしかありません。イチジクの栽培というのは台湾でも結構人気なようで、ホームセンターなどでもよく苗木が売られています。

自宅にイチジクがあればおいしいイチジクが食べられますし、加熱してジャムにすることもできます。

イチジクは水洗いダメなの?

イチジクは水洗いすると水っぽくなるため、水洗いをしない方が良いそうです。

とはいえ、我が家ではイチジクを栽培するにあたり、虫よけのための唐辛子ニンニクスプレーやニームオイルスプレーをかけていたり、虫が葉に付いているのを目で見ているので、どうしてもそのまま食べるというのは気が引けます。

今回は自宅ベランダでそんな育て方をしたイチジクを使用しているので、やはり水で洗いました。そして洗った後にしっかりと乾かしてから使用しました。

イチジクに虫はついてないの?

イチジクの実(花序)の中に入り込んで産卵をするイチジクコバチという虫がいます。日本には生息していないそうなのですが、台湾にはイチジクコバチがいるようです。ここ台湾ではイチジクコバチがイチジクの実(花序)に入り込む可能性はゼロではないとのことでした。

我が家のイチジクは基本的にすべて細かい目のメッシュバッグ(保護ネット)をかけています。鳥対策ではありますが、同時にイチジクコバチが来たとしてもおそらく入れないぐらいに目は細かいです。それでも、イチジクを生で食べる時は一応半分に割って中を見てから食べるようにしています。

私はイチジクコバチよりも、むしろ洗う洗わないに関してはベランダで大量発生しているアザミウマ、ハダニ、ホコリダニが付着していることの方が気になるため、基本的に洗うことにしています。たぶんホコリダニに関してはかなり小さいのでメッシュの目も潜り抜けてしまうのではないかと思います。

イチジクのジャムを作ってみる

イチジクジャムを作っているところ
イチジクジャムを作っているところ

ジャムに使う材料は以下の3つです。

  • イチジク 106g(皮むき後)
  • 砂糖 32g
  • レモン汁 小1/2個分

非常にシンプルなので、イチジクさえ用意できれば他は簡単に手に入ると思います。

なお、イチジクは皮を剥いたときに106gだったのでそれを記載しています。皮を剥いた重量の30%程度の重量の砂糖を今回は使いました。

いろんなレシピを見ましたが、皮を剥く前の重量に対して50%の重量の砂糖を入れているようなレシピもありました。砂糖の量は好みで加減すると良いと思います。今回の量で私は十分でした。

レモン汁はペクチンの作用によってとろみをつけるために入れます。そもそもイチジクには多くのペクチンが含まれているそうなのですが、今回はレモン汁も入れました。煮る時だけ種も入れておくと更にとろみが増すはずですが、今回は種は入れませんでした。

イチジクの皮は食べられる

イチジクは皮も食べられます。生食の場合は私も皮ごと食べてしまうのですが、ジャムに皮は入れたくなかったので今回は皮を剥きました。

作り方

  1. イチジクの皮を剥き、小さく切る
  2. 小さく切ったイチジクに砂糖を全量かける
  3. レモン汁を「2.」にかける
  4. 弱火で加熱し、沸騰したら灰汁を取ってトロミが出てくるまで煮詰める(沸騰してから大体15~20分程度)

作り方も難しいことはありません。通常のジャムと同じです。材料を混ぜてから煮るだけです。

なかには煮る前に砂糖と材料を合わせて水を出させてから煮始めるレシピもあります。その方が早い段階から汁っぽい感じで調理ができます。

イチジクジャムは種の食感が楽しい

イチジクは種も食べられる果物です。逆に、種をすべて取り除くことはかなり困難で、生食する場合も普通は種ごと食べます。

ジャムにする場合も種を取ることは困難ですし、入っていて問題がないとのことなので、種が入ったまま今回もジャムにしました。

種はプチプチという食感がなかなか楽しいです。トロトロで甘いジャムにアクセントを加えていると考えることもできます。

イチジクの白い部分に触れるとかゆくなるのはフィシンのせい

イチジクの収穫時に、実の付け根の部分から白い液体が出てくることがあります。この液体にはフィシンと呼ばれるたんぱく質を分解する物質が含まれていて、素手で触れるとアレルギー反応を起こすことがあるそうです。

そしてそれはその白い液体が多く含まれる皮の中の白い部分も同じで、私も子供のころ、イチジクの白い部分を口にこすりつけるように食べると唇がかゆくなるからやめなさいと言われたことがあります。

そんなフィシンも加熱すれば問題なくなるそうで、例えば今回みたいにジャムにすれば、そのような心配も少なくなるようです。

イチジクジャムは何に合う?

手作りイチジクジャムをトーストに塗ったところ
手作りイチジクジャムをトーストに塗ったところ

イチジクジャムはやはりトーストに合うのではないかと思います。

チーズとの相性も悪くないような気がしますが、今のところトーストに付けて食べることが多いです。

イチジクジャムは人気がない?

スーパーで売られているジャムと言えばイチゴジャムやブルーベリージャムが多い印象です。さらにマーマレードが置かれていることもあります。

イチジクジャムは置かれていないスーパーも多いのではないかと思います。イチゴやブルーベリー、マーマレードなどと比べると人気は劣るのかもしれません。

イチジクジャムはまずい?

イチジクジャムはまずいという意見もあるようですが、私は結構好きです。種のつぶつぶが気になるという方もいるかもしれませんが、それもまたアクセントで私は好きです。

スーパーでもイチジクのジャムを買ったことがあります。それぐらいにはイチジクジャムが好きです。

最後に

自分がベランダで育てたイチジクなので、喜びもひとしおでした。味もおいしかったです。今後もベランダで収穫したイチジクをいろんなレシピで活用していこうと思います。