ベランダで育てているイチジクに今年も実が出来ていますが、最近になって全部の実が大きさにかかわらず変色し始め、どんどん落ちていっているのでそのことについて考えられる原因などを書いていきます。
目次
イチジクはベランダでも育てられる果樹
数年前からマンションのベランダでイチジク栽培に挑戦しています。
2023年にいただいた苗木は最初から実が付いていたこともあり、無事に収穫もできました。そしてその苗木の1つは2024年にも実をつけ、無事に収穫がスタートしたところでした。
イチジクはベランダでも育てやすいです。しかし、育てやすいからと言って油断していると、思わぬ失敗をすることもあります。
実際、3年育てても実が出来ず、そのまま枯れたものもありますし、実が出来ても落果したものもありました。
なぜか実が一向にならないイチジク
2020年にいただいたイチジクの苗木は2023年になっても全く実が付かず、結局枯れてしまいました。
植え替え時に気が付いたのですが、どうやらかなりの量の根が枯れていたようでした。原因は水の与えすぎなどが考えられます。根腐れでもしたのかもしれません。
このように、育てやすいと言われるイチジクも、育て方を誤れば実ができないこともあります。
この苗は枯れてしまったこともあり、処分しました。
実はなるが落ちていくイチジク
2024年になり、2023年にいただいた苗木の1つは無事に実を付けました。よし、このまま順調に実が収穫できるかなと思ったのですが、いくつかの異変が発生しました。
1つ目の異変は、実が3~4節にしか付かず、それ以上は実が小さいうちに落ちる落果状態となったのです。
この時、原因は全くわからず、生理現象かなぐらいに思っていました。それとも、時期が3月から4月ごろで、夏果っぽい感じだったので、もしかしたら夏果と秋果の入れ替わり時期とか、そんなこともあるのかもしれないなと素人ながらに考えておりました。
それでもその1株に付いている実が7個ぐらい肥大していたので良しとしていました。
今になって思えば、異変はすでに始まっていたのですね。
小さい実も含めて一気に変色してしまうイチジク
その後、改めて実が出来てきたのですが、ここに来て新しい実も肥大中の実も一気に色が変色してしまい、あげくに小さい実も肥大中の実も落ち始めてしまいました。
気が付いたのは収穫時期の実をもぎ取ろうとしたときの感覚です。なんだか去年(2023年)と実の採れ方が違ったのです。ポロッと行かずに付け根部分がグチャッという感じで採れました。
原因は養分不足か水分不足が考えられます。また、日照不足の可能性もあります。おそらくはいろんな原因が重なって、変色および落果が発生したのではないかと思っています。
栄養不足の可能性
肥料を与えて植物が枯れたことがあったので、肥料を与えることに非常に慎重になっています。そのため、このイチジクもそんなにたくさん肥料は与えていませんでした。
イチジクは肥料食いだと言われていたのですが、その加減が難しく、量が足りていなかった可能性があります。
イチジクの特に実ができる時期には緩効性肥料に合わせて即効性の肥料も今後は与えて様子を見ようと思っています。
我が家には液肥があるので、それを今度から与えてみます。
水不足の可能性
過去に根が枯れていたことがあったので水やりは慎重になっていましたが、ちょっと慎重になりすぎていたかもしれません。うっかり鉢をかなり乾燥させてしまったことも何度かあります。
比較的大きな鉢に植わって入るのですが、それでも気が付いたらカラカラに乾いていることがあります。
先日は同じ鉢から生えてきたスイートバジルまで萎れていました。乾きすぎです。かと思えばイチジクの葉は萎れていなかったんですよね。
水やりに関してももう少し頻度を増やし、水切れを起こさせないように注意しようと思います。
日照不足の可能性
我が家のベランダはそんなに日が当たりません。一応南東向きではあるのですが、目の前に大きな建物があり、実際は午前中の数時間しか日が当たりません。
日照条件が悪いのはベランダの宿命ともいえ、これを改善することは難しいのですが、それでも一応ベランダの中で比較的日当たりの良い場所に設置しております。
なにより、去年(2023年)は同じ場所でしっかり収穫できていたので、日照不足だけが原因とは考えにくいです。
とはいえ、日当たりは良いわけではないので、ベストな環境とは言えないでしょう。
最後に
イチジクの栽培は簡単だと言われることがあります。ですが、実際に私が失敗したように、うまくいかないこともあります。
ただ、実際に収穫はできているので、比較的収穫までたどり着きやすい植物なのは間違いなさそうです。
育てるならば簡単だとタカをくくらず、設置場所、世話の仕方などを熟考してから始める方が良いと思います。品種によっても強い弱いがあるかもしれないので、品種選びも重要ですね。