最近知り合った若者がFacebookを使わない理由

最近、若い方と話していると実名によるSNSであるFacebookを使っていない人が時折います。SNS嫌い?いや、IG(Instagram/インスタグラム)やLINE(ライン)は使っているというので、必ずしもSNSが嫌いと言うわけでもないようです。

そんな彼らになぜFacebookを使わないのかを質問したら、それはつながりすぎるということでした。今日はそんな話。

身の回りのFacebook利用率

スマホが当たり前の今日、Facebookを始めとしてSNSも大いに発展しており、特に台湾では老若男女、ほぼすべての人が利用していると言っても過言でないほど普及していると感じます。実際、私の周りでFacebookを利用していない方を探すと、数人程度しか思いつきません。

日本の友人や親族の利用率と比較した場合、少なくとも私の身の回りでは圧倒的に台湾の方たちの方が利用率が高いです。台湾では自分の成果や魅力を積極的にアピールする人が多く、それもFacebookの利用率につながっているように思います。

これは、そもそものアカウント取得率もそうですし、利用率についても同様の傾向があるように感じます。つまり、私のFacebookは台湾の方のニュースフィードがほとんどです。

Facebookのメリット

なぜFacebookはここまで普及したのでしょうか。Facebookよりも前にもSNSはありましたが、Facebookは実名制というのが功を奏したように思います。

実名だから、もう何年も連絡していない、もはや連絡先すらわからない中学の時の同級生とつながることも、実名が特徴であるFacebookならたやすいことです。

ただ、それはメリットであると同時にデメリットと感じる人もいるようで、それがまさに若者のFacebook離れを引き起こしているのかもしれないのです。

友達ではない友達

プライバシー設定にもよりますが、実名でいくらでも検索でき、友達申請を送ることのできるFacebookでは、実に多くの人とつながることができます。友人と知人の垣根は人それぞれですし、一概に言うことはできませんが、友達リストの中に「友達」と言えない人がいる人もいるかもしれません。現に、私の友達リストには「知らない人」がいます。なぜ?いつ追加した?

なお、逆にそこそこ親しいと思っている人(というか親戚)に友達申請を送りましたが、無視され続けております。他の方の投稿に「いいね」を押されていることは確認しているので、ただただ無視されているのではないかと思います。個人的にはそれもありなんですよね。それでも、会えばいつも通りなのですから。ただ単に私からの友達申請を見落としているのかもしれませんし、もしかしたら彼は私とFacebookでつながるメリットを感じていないのかもしれません。真相はわかりませんし確認もしませんが。

Facebookは、やる気を出せば結構細かくプライバシー管理をできます。投稿の公開範囲も細かく設定することができます。それらをしないと自分の投稿に対して思わぬ反響があったりするものです。実際のところ、少なくとも私の周りにいる若者はこういった部分を敬遠しているようなのです。つまり、自分のプライバシーを公開したい範囲と友達リストの中身が一致していないんです。

Facebookで発信する内容

Facebook利用者はFacebookでどんなことを発信しているでしょうか。ちょっと見てみました。すると、私のホーム画面では以下の通りでした。

友人A:家族と出かけたときの写真
親族A:本人が興味ある事のリンクをシェア
友人B:家族で出かけたときの写真
親族B:本人が興味ある事のリンクをシェア
友人C:仕事の報告および宣伝
友人D:おもしろ動画のシェア
友人E:話題のお店に行ったことの報告
友人F:仕事の報告および宣伝
友人G:仕事の報告および宣伝
友人H:本人が興味ある事のリンクをシェア
親族C:日常の出来事を報告
友人I:日記
友人J:友達と出かけたときの写真
親族D:仕事の報告および宣伝

ほとんど「お出かけ」「日常」「仕事」ですね。なお、私は投稿をほとんどしません。Facebookの利用用途は「連絡帳」ですので。

その若者がFacebookをやらない理由

Facebookの「つながれる」というメリットが、メリットではなくなった時、若者はFacebookから離れていくようです。だから匿名でIGに移行したと、ある若者は教えてくれました。匿名で、親しい友人とだけつながる場所、そういうサービスを若者は求めているのかもしれません。

なお、その若者にIGの親会社がFacebookだと伝えたらとても驚いていました。

SNSも使い分け

現在はいろんな種類のSNSが存在ます。私がアカウントをもっているものだけでもFacebook、Instagram、LINE、、、あれ?これだけ?ですね。

大切なのは使い分けかなと思います。実名でつながれるFacebookは連絡手段としてはとても便利です。だから私もほぼそれのみをメリットにFacebookを利用しています。また、投稿の公開範囲も細かく設定できるので、それを利用する手もありますし、誰の投稿をフォローするかも自分で選択できます。

Instagramは写真好きの私にとっては他人さまの写真を見ることもできる、とても良いサービスですし、自分の写真を多くの方に見てもらえる場でもあります。そして、Instagramは匿名で利用しております。

LINEはほとんど使ってません。なぜなら機種変のたびにアカウントの移行に失敗するからですね。でも、便利に使えることは過去の経験からわかってます。大切なのは使い分けですね。