以前より気になっていた台湾「大成集団」の生食できると謳う卵「上品語り」ですが、この度名前を「上品語」に変更し、ホームページも刷新されました。
そしてついに購入することができたので、実際に生で食べてみた感想、そして結果をここに書き記しておきます。
目次
台湾で生食可を謳う2社の生卵
現在、台湾で生食可を謳う卵メーカーは2社あります。一つは今回私が購入した大成の「上品語」、そしてもう一つは大武山牧場の「幸せ鮮蛋」です。
台湾で生卵は食べない方が良いけど、これなら・・・
台湾で販売される卵は生食を想定していないため、普通の卵を生食することは非常に危険です。具体的にはサルモネラ菌を保有している可能性があり、サルモネラ症を引き起こす可能性があるからです。
もっとも、刺し身も菌や寄生虫を保有している可能性があるのにお店でも提供されていることを考えると、卵だって好きにすれば良いという意見もあるかもしれません。実際、私の知人は生食用とは謳っていない、従来の卵を使って台湾で卵かけご飯を食べていました。ですが、私は絶対にお勧めしません。危険すぎるからです。
ただ、今回の生食ができると謳う「上品語り」ならもしかしたらサルモネラ菌に感染するリスクがかなり低いのかもと思い、いつか食べてみたいと思っていたのでした。
大武山牧場の「幸せ鮮蛋」は販売網に課題
大武山牧場は伊勢食品の協力のもとに生食可の卵「幸せ鮮蛋」を商品化したのですが、販売店が大成の上品語よりも圧倒的に少なく、まだまだ一般に浸透していないのではないかと思います。
ただ、生食可の卵を商品化するにあたり、開発コストもかなりかかっているのではないかと予想され、近い将来上品語と並んで全国展開されることが期待されます。
残念ながら私はまだこの「幸せ鮮蛋」を食べたことがありません。ウェブサイトを見ると業務用途での使用を想定する顧客の連絡先が記載されているので、もしかしたら小売りよりも業務用途での使用にフォーカスしているのかもしれません。
幸せ鮮蛋の販売店
私はまだ見たことがないのですが、「幸せ鮮蛋」は以下のお店で販売されているそうです。
- 全聯福利中心(台湾北部の店舗のみ)
- 全家便利商店
- 大潤發
- 樂比亞𝗟𝗢𝗣𝗜𝗔
大成は「上品語」に改名しホームページも刷新!

以前から探していた「上品語り」。台湾の大成集団が日本の昭和産業の指導の下に完成させた「生食できる卵」なのだそうです。
以前は「上品語り」と、平仮名の「り」が付いていたのですが、この度「り」が取られ、「上品語」に改名されました。
台湾では平仮名の「の」をよく見かけますが、「り」はあまりなじみがなく、より台湾ナイズドするために「り」を取り除いたのではないかと思います。
また、女優・モデルのソニア・スイ(隋棠)を広告塔に起用し、本格的に販売を開始しました。
販売網も拡大!
以前よりも販売店も増え、全国展開しているスーパー「全聯」や、大型スーパー「家樂福」「大潤發」などでも扱われているようです。実際、私は全聯で購入しました。
- 全聯福利中心
- 全家便利商店
- 7-11
- 義美食品
- 大成安心購
- 大潤發
- 樂比亞𝗟𝗢𝗣𝗜𝗔
- 新光三越百貨
- 楓康
- city super
- Uber(生鮮雜貨)
価格はちょっと割高!

一般の卵は10個入りで80元~170元程度なのですが、この上品語は6個入りで170元ぐらいでした。
そもそも卵の生食に抵抗のある方が多い台湾において、170元を出してまで生食用の卵を食べたいという方がどの程度いるかは不明です。でも、販売量が増えれば、もっと安くなるのではないかと期待しております。
上品語の味

この上品語りを使って卵焼き、卵かけご飯で食べてみました!
正直卵焼きに関しては普通の卵と変わりませんでしたが、卵かけご飯は普通の卵では絶対にしないので、もはや数年ぶり、いや、もう10年以上ぶりに食べました。
やはり卵かけご飯はおいしい!多少味が「薄い」ようにも感じましたが、それは醤油の量が少なかったからかもしれません。
なにより、台湾で生卵を食べることができることに感動を覚えました。
上品語を食べた結果
大成集団の卵「上品語」を食べてから3日以上経過しましたが、下痢、嘔吐、発熱などの、サルモネラ菌に感染した時に現れる症状は一切ありません。
かといって、完全に安全だと考えているわけではなく、やはり、食事は自己責任だと考えています。日本人が好んで食べる刺し身や寿司などの生魚にしても、アニサキスなどの寄生虫がいる可能性がありますが、結局それは自己責任のもとに食べています。
生卵についても同じで、いくらメーカーが「生食可」と謳っていても、抵抗のある方は多いでしょう。実際、台湾出身の方数人に聞いてみましたが、食べたくないとのことでした。
台湾で卵の生食は広がる?
台湾の方は健康意識が非常に高いと感じます。例えば電子レンジも「危険」と聞けば使用を控えたし、農薬の基準も近隣諸国よりも厳しいそうです。日本の農産物もよく水際で止められています。
そんな台湾ではそもそも卵を生食する文化がありません。ただ、日本旅行で生卵を食べたことがある方も一定数いて、今後、それが台湾になじむかが課題となるのではないでしょうか。
ただ、実際安心して食べられる生卵が登場すると料理の幅は広がります。私はクッキーのアイシングや、自家製マヨネーズづくりなどにも使用してみたいと思っています。
最後に
個人的には生食できる卵が広がることは歓迎です。卵かけご飯だけでなく、生卵を使う他の料理にも挑戦したいと思っています。