無水カレーを作ってみたのですが、二回作って二回とも鍋底が焦げ付きました。なかなかに難しかったのですが、初めての無水カレー作りはいろんなことに気が付きました。ここにまとめます。
目次
手抜きしたくて始めた無水カレー作り
毎日のご飯を考えるのは生きていくうえで非常に重要なことではありますが、どうしても面倒だなと感じてしまうことがあります。
手抜きご飯が作りたくても、そんな手抜きの仕方もわからない。それに一応栄養とかも気にはなります。
結局外食に頼りがちだったこの頃だったのですが、ふと思い立ったのが無水カレー作りでした。
無水カレーとは

無水カレーはその名の通り水を入れずに作るカレーのことです。
とはいえ、カレーに水分は必要不可欠な物であり、トマトなどの水分が多く含まれている材料を入れるのが一般的です。
無水カレーは中にいろんな野菜や肉を入れて、さらにご飯と一緒に食べればエネルギーにもなって、なかなか栄養的には良さそうだなと考えました。
普通のカレーではダメなのか
当初、なぜか無水カレーはヘルシーな印象があり、無水カレーを食べることが健康にもつながるかもと期待した部分はありました。
無水カレーは脂質をコントロールしやすいとも言われます。そのためヘルシーであるという考えもあるようです。
脂質たっぷりのカレールウをたくさん使ってしまえば、結局は脂質たっぷりのカレーになってしまうため、ヘルシーにしたいならここをコントロールする必要があります。
カレールウは油脂の塊
カレーが高脂質である理由はカレールウに多くの油脂が含まれているからです。そのため、カレールウを使ったカレーを食べ続けていると、高脂質のメニューを食べ続けることになり、体にも良くなさそうです。
そこで、今回の無水カレーではカレールウを使わずに、カレー粉を使って作ることにしました。
無水カレーの良い点
無水カレーの良い点は低脂質であることだと思っていたのですが、カレールウを入れるレシピがあるように、必ずしも低脂質とはなりません。
結局無水カレーの良い点は、水で薄めるのではなく、野菜などの持つ水分を使用することで、栄養豊富なカレーとなる点にあるようです。水を入れればそれは確かに薄めていることにはなりますが、薄めずに食べられるカレーが無水カレーです。
そして、低脂質の無水カレーを作った場合、皿洗いがかなり楽です。カレールウを規定量使ったカレーは洗いものがいつも大変でしたが、今回作った無水カレーは低脂質だったため、洗いものが非常に楽で、「これはいい!」と思いました。全く予期していなかったことだったので、余計にうれしかったです。
なお、後述しますが今回の二回とも鍋底が焦げてしまい、その焦げを落とすのは多少手間がかかりました。
低脂質のカレーが作りたい場合は
単に低脂質のカレーを作りたい場合はなにも無水カレーにしなくても、通常のカレーの作り方でカレールウを用いるのではなく、カレー粉を用いると良いと思います。
ただし、カレールウに含まれているであろう塩分や旨味などが含まれていないカレー粉からカレーを作る場合、カレー粉の他にこれらの必要な材料を用意する必要があります。さらに、カレールウを入れるとトロミも出てきますが、カレー粉のみでトロミはほぼ出ないと考えられます。トロミを付けたい場合はトロミをつけるための工夫も必要でしょう。
カレールウを使ったカレー、おいしいですよね。本当は私もカレールウを使った普通のカレーも大好きだったりします。
実際に作った無水カレー

無水カレーを作るにあたり、いくつかのレシピを見ましたが、共通していたのはトマトを入れること。ほかはタマネギを入れる物やナスを入れる物など、いろんな種類がありました。
また、カレーの要素としてカレー粉を入れるケースと、カレールウを入れるケースがありました。
ヘルシーな無水カレーになるかの分岐点がこのカレールウを使用するかしないかではないかと思います。
目指したのは毎日食べても罪悪感の少ないカレー
カレーは高脂質な食べ物です。今回目指したのは毎日食べても罪悪感の少ないカレー、つまり、脂質が少なく、あわよくば栄養もたくさん摂取できるカレーでした。
カレールウを使う場合、カレールウには脂質が多く含まれるため、カロリーオーバーになりがちです。カレールウのような油脂が多く含まれている材料を使わなければ必然的に油脂によるカロリーは下がります。
無水カレーでカレールウを使うレシピもありますが、私はカレー粉を使うことでカレールウを回避し、油脂の少ない無水カレーを作りました。
無水カレーの材料
無水カレーに入れる物の代表的な物はトマトです。トマトの水分が無水カレーをカレーたらしめます。
ほかに、水分を多く含んだ材料を入れると良いとのことだったのですが、私はタマネギ、ニンニク、オクラ、ニンニクなどを入れて作ってみました。
そして肉は挽肉。今回無水カレーを二回作ったのですが、最初は豚ひき肉で作り、二回目は鶏ひき肉で作りました。
トマト500g程度にカレー粉を大さじ3程度、塩を5g程度入れました。水は一切入れませんでした。
焦げまくる無水カレー

無水カレーを作る過程で、二回とも鍋底が焦げ付きました。おかしい。YouTubeなどで無水カレーを作っている人の様子を見ると焦げている様子はありません。
ただ、材料と作り方を考えると焦げ付くのも当然かなという気もします。最初は材料を全部入れてアルミホイルで蓋をして放置していたのですが、しっかりと焦げましたし、二回目は材料を最初よりも細かく切って、さらに時折かき混ぜてもいたのですが、それでも焦げ付きました。火は極弱火です。
無水カレーは水分が少なくなると焦げやすいという記述も見かけましたが、そもそも最初に水分が少ないので、むしろそれが原因で焦げ付いてしまったのではないかと思います。火にかける前にトマトだけでもブレンダーで液状にしておくと多少は焦げ付きを防げるかもしれません。それってトマトジュースと同じような気もします。それならトマトジュースを使うか、トマトの缶詰を使うなども考えられます。
それか、そうならないようにずっとかき混ぜ続けるか、でしょうか。
出来上がった無水カレーの味は

カレールウで作ったカレーはもちろん使用したカレールウの味にかなり左右されますが、今回の無水カレーはそれらのカレールウを用いて作ったことのあるカレーとは全く異なるものでした。
カレーはカレーですが、どちらかというとトマトがかなり主張しているカレーで、むしろ「カレー風味のトマトかけご飯」、ないしは「カレー風味のトマトライス」というネーミングが良いように思いました。
工夫の余地はありますが、個人的にはおいしいと感じました。なにより低脂質で罪悪感がないのが良かったです。
最後に
今回無水カレーを作ってみて思ったのは、無水カレーはアレンジがしやすいということ。入れる材料も自分の好みで変えられますし、カレールウ使用の有無、肉類に含まれる脂肪分の量で脂質を抑えた無水カレーを作ることも可能です。
なにしろご飯にかけて一気に栄養補給ができますし、材料を切って火にかけ、焦げ付かないように混ぜ続ければ良いだけなので、作るのも簡単です。また今度は違う材料でも作ってみたいと思います。
