売れてるコンデジには理由がある 縮小傾向の市場で特定の性能に特化したモデル

最近のコンパクトデジタルカメラ市場は縮小傾向にある、という話はよく聞きますよね。カシオも撤退しましたし。

とはいえ、1型センサーを搭載したモデルは友だちが所有していることもあって比較的売れているようにも感じるわけですが、むしろそこにコンパクトデジタルカメラは集約されていると言えるのかもしれません。

一眼レフよりも小さくて、でも、スマホにはない性能を備えている、そんな、今となっては狭き門にも感じるこの分野が個人的にとても気になっています。

 

現在の売れ筋コンパクトデジタルカメラ

某比較サイトを覗いてみると、売れ行き1位から5位までには以下のカメラが並んでいました。大きな特徴は()に書いています。

1位 CANON PowerShot G7 X Mark II(1型センサー&明るいレンズ)

2位 SONY サイバーショット DSC-RX100M6(1型センサー&高倍率ズーム)

3位 NIKON COOLPIX P1000(超高倍率ズーム)

4位 CANON PowerShot SX720 HS(超高倍率ズーム)

5位 NIKON COOLPIX W100(防水)

 

メーカーはSONY、CANON、NIKONの3社のようです。やはりカメラはこの3社が強いのでしょうか。10位ぐらいまで見ていくとオリンパスやパナソニックのカメラも出てくることは出てきますが、やはりこの3社は強いのだろうなと感じさせられます。

こうやって見ると、売れている商品というのは特徴がはっきりしていることがわかります。「1型センサーを搭載している」、「超高倍率ズームのレンズを搭載している」、「防水」のいずれかです。

 

1型センサー搭載のコンデジ

現在1型センサーを搭載したコンデジは某比較サイトに37件登録されているようです。その中でもランキング1位になっているCANONのPowerShot G7 X Mark IIは明るいレンズ(24-100mm、F1.8-2.8)を搭載しています。

カメラは小さい方が良い、でも画質にもこだわりたい、スマホでは満足できない、そんな人におすすめの機種なんだと思います。

2位のSONYサイバーショット DSC-RX100M6は1型センサーと高倍率ズームレンズを搭載した機種です。先ほどのCANONのPowerShot G7 X Mark IIのように明るいレンズではありませんが、その代わりズーム倍率が大きくなっています(24-200mm、F2.8-4.5)。RX100M5までは明るいレンズを搭載していたので、M6は少し違った路線だと言えます。つまりSONYとしてはそこに需要があると考えたのかもしれません。実際某比較サイト上で2位になっているので確かに需要があったのでしょうね。

これはまさに良いとこどりの感じがします。画質にもこだわりたい、でも一眼レフの便利ズームぐらいのズーム倍率はほしい、そんな人向けだと思います。

1型センサー搭載機種は、明るいレンズを搭載しているか、高倍率ズームレンズを搭載しているか、それ以外かに分けられそうです。

一眼レフは本体もレンズもとても大きいです。だから持ち出すのが億劫になることがあります。そんな時に1型センサー搭載コンデジは活躍しそうです。実は自分はもはやこの分野で十分なのではなかろうかと思うこともあります。

ちなみに1型センサー+高倍率ズームというこの分野にはPanasonicのLUMIX DC-TX2というカメラもあります。

 

超高倍率ズームのコンデジ

3位と4位の超高倍率ズーム搭載機は、小さいセンサーサイズを生かしたズーム倍率を実現した機種と言えそうです。センサーが小さいからレンズも小さくなります。とはいえ、3位のP1000はそれでもかなり大きいようですが。

3位のCOOLPIX P1000は光学ズーム倍率125倍で、焦点距離は24-3000mm。これはもう驚異的な数字だと感じます。鳥の撮影などをする人が使うのでしょうか。連写も120コマ/秒だそうです。

鳥の撮影って意外と楽しいんです。ズームで寄って、高速連写で鳥の動きを写真に収めるのですが、自分のシステムだとズーム倍率が足りなかったり、連写速度が足りなかったりします。その点、このCOOLPIX P1000はとても使い勝手がよさそう。重量が1415gあるのですが、同様のシステムを一眼レフで実現しようとするととてつもなく大きくなるのではないかと思います。そう考えると、小さいセンサーであることを生かしたモデルと言えそうです。

なお、私が鳥の撮影をする機会は年に1回もありませんのでこのモデルは自分にとっては宝の持ち腐れとなってしまいます。

4位のCANONのPowerShot SX720 HSは光学40倍ズームを搭載しながら270gと軽量であることが魅力ですね。静物の記録目的では光学40倍もあればなんとなく十分なようにも思います。しかもこのコンデジ、値段が25,000円ぐらいなのでとても安いのです。

 

防水コンデジ

先日家族で小さなボートに乗る機会がありました。ボートに乗るのでカメラが濡れてはいけないと一眼レフは持っていきませんでした。スマホも同様の理由で持ち込みませんでした。だから何も記録できず。

時々なんですけど防水コンデジがほしくなる時があります。一眼レフで防水システムを構築しようと思うと大事ですが、防水コンデジなら手軽に撮影できそうです。親戚が防水カメラを持っているのですが、うらやましく感じることもあります。

 

まとめ

「小さいボディ」とか「超高倍率ズーム」は、コンデジのメリットだと考えられます。逆を言えば、スマホでは実現が難しいこういった性能を備えたコンデジはこれからもまだ売れるのかもしれませんね。

なお、防水をうたったスマホはすでに存在していますので、防水コンデジの今後がどうなるのか注目です。