【壊れる?爆発する?】素人はエアコン掃除禁止!?自分で掃除してみた場所とあきらめた場所

エアコンは素人が掃除をすると危険だと言われます。その理由は壊れるとか爆発するとかですが、今回、自分ができるところだけでも掃除してみようと思い、いろいろやってみたので結果を報告します。

エアコン大活躍の夏!

夏になり、エアコンを毎日のように使用している人は多いと思います。私も毎日エアコンの恩恵にあずかっており、エアコンがなければ仕事もはかどらないし、活発に動くこともできません。

そんなエアコンですが、最近はちょっとカビの温床となっているようでして、使わないわけにはいかないけれど、ちょっと使用を躊躇してしまう感じになっております。

ここ2年程、私は咳が良く出るようになり、原因がわかっていませんでした。もしかしたらエアコンが原因の咳かも

エアコンは素人が掃除してはいけない?

エアコンを素人が掃除をすると壊れるとか危険だとか言われます。確かにそういう面もあろうかと思います。

業者さんにお願いするのも一つの手ですが、まずは自分でできることがないか考えて、実際に少しだけ掃除してみました。

素人だけどエアコン掃除してみた結果!

素人とは経験が浅く、未熟である人のことを言う言葉ですが、であるならば、やはり素人がエアコンを清掃することは危険が伴うと思います。エアコンは電化製品であり、かつ冷媒も使用されています。それを経験が浅く、未熟である人が清掃することはおすすめできるものではありません

例えばそうではなく、それを仕事をしている人をプロと言い、仕事としていない人を素人と言うのならば、仕事にはしていないが知識や経験は豊富で、熟達している人もいるかもしれません。その場合は故障や爆発のリスクがそのレベルに応じて減っていくでしょう。

私はというと、経験は”無く”、未熟も未熟、言うなれば完全に生の状態でございます。そのため、エアコン清掃を自分でするなど、愚の骨頂と言えます。がしかし!危険でなさそうな部位だけ掃除することにしました

前提

コンセントが見当たらないエアコン
コンセントが見当たらないエアコン

エアコン清掃を紹介するYouTube動画では押しなべて電源コンセントを抜いてから作業をしています。つまり、作業内容にもよるようですが、コンセントを抜かないと危険だということですね。

それで、私も早速コンセントを抜こうと思ったのですが、、、無い、、、コンセントが、無い!!そう我が家のエアコンにコンセントはなかったのです。

我が家ではこのエアコンに限らず、家の壁の中に張り巡らされた電線に直接圧着端子などで電線をかしめて電化製品を設置しているものがあります。天井のシーリングライトもそうでした。

私の住む台湾では電気工事に資格など必要ないと言われましたが、危険な作業であることに違いはなく、さすがに知識のない私がするには危険すぎます。

コンセントが無く、電気の知識が無い以上、電気を遮断することはできません。となると、掃除できる部位がさらに限られます。

掃除できない部位

電気を遮断できないのでそもそもの分解が危険です。間違って電装部分に触れでもしたら感電やショートの危険があります。つまり、ほとんど分解が不可です。そのため、分解が必要な熱交換器の取り外しはできませんネジを外すことは諦めました

なお、熱交換器の取り外しは冷媒ガスを室外機に戻す作業、そして、それを室外機に閉じ込める作業が発生します。その手順を間違うと爆発することがあるそうです。室内機を取り外すためにはこの作業が必須になるので、今回はそれもできません。できたとしても危険すぎるので絶対にやりません。知識・経験のない方は絶対にやらない方が良いと思います。

掃除をあきらめたエアコンの熱交換器
掃除をあきらめたエアコンの熱交換器

ファンに関しても熱交換器を先に取り外さずに熱交換器を少しずらしてファンを取ると熱交換器の接合部分に負荷がかかり、冷媒が漏れる原因になることがあるそうです。熱交換器が取れない以上、ファンの取り外しも諦めました。

分解できないのでドレンパンの掃除、およびファンや熱交換器、その周りのパーツも掃除ができません

掃除した部位

今回は目で見える場所のみ、しかも問題なく手が入る部位のみを掃除しました。

吹き出し口のフィン

清掃した後のエアコンのフィン
清掃した後のエアコンのフィン

吹き出し口のフィンは比較的簡単に取り外すことができます。すごいのが、このフィンまでカビが大量に付着していたこと。それらはキッチンで中性洗剤を使って洗浄し、ベランダでしっかり乾燥させました。

本体の中の目に見える部分

ちょっと掃除した後のエアコン内部(もともともっと汚かった)
ちょっと掃除した後のエアコン内部(もともともっと汚かった)

ファンの周りから吹き出し口に至る部分のプラスチック部分にもカビは大量に付着していて、それらはキッチンペーパーとアルコール、ウタマロクリーナーと歯ブラシなどで洗浄しました。

アルコールもウタマロクリーナーもスプレーで直接吹きかけるようなことはせず、キッチンペーパーや歯ブラシに染み込ませて使用しました。

本当はファンの裏側の部分まで掃除したいのですが、全く見えないので諦めました。裏側は業者さんにお願いするしかなさそうです。

内部のファン

右側は掃除機で少し吸った後、左側は掃除機で吸う前のエアコン内部のファン
右側は掃除機で少し吸った後、左側は掃除機で吸う前のエアコン内部のファン

ファンは取り外せませんでした。そこで考えたのは、掃除機でホコリだけでも吸うこと。

掃除機のブラシノズルを使えば結構ホコリを吸うことができます。しかし、すべてを吸い取ることはできません。細かい部分は他の工夫が必要です。

落果するホコリおよびカビを受けるために設置したビニール袋
落果するホコリおよびカビを受けるために設置したビニール袋

また、掃除機で吸ってホコリが取れた後、掃除機で吸いきれなかったホコリがエアコンの吹き出し口から下に落ちることがあります。掃除が終わってエアコンのスイッチを入れるとてきめんにホコリが部屋中に散らばります。特に真下に大量の黒いホコリともカビとも言えるものが落ちていきます。

そのため、掃除機でファンを掃除するときはエアコンの周りにホコリとカビが大量に落ちることを覚悟した方が良いです。私はビニール袋でカバーしましたが、エアコン内部に残ってしまったホコリがエアコンスイッチオンとともに外に大量に飛び出してきました。

ファン自体はエアコンのブラシノズルだけでなく、歯ブラシなどでも掃除しようと思えば表面だけは掃除できそうです。

ファン掃除済みの奥と未掃除の手前にティッシュを貼ってエアコンをつけた結果(掃除後の方が風量が多い)
ファン掃除済みの奥と未掃除の手前にティッシュを貼ってエアコンをつけた結果(掃除後の方が風量が多い)

驚いたのは、ファンを掃除した部位と掃除していない部位で風量が全く違ったこと。掃除をすることで冷房効率もアップしそうです。

なお、ファンを傷つけてしまうとエアコンの効果に影響を与える可能性があるので、傷つけないように気を付けながら作業をしました。

フィルター

エアコンのフィルター(掃除前)
エアコンのフィルター(掃除前)

熱交換器の周りに位置するフィルターは簡単に取り外せる設計になっているモデルが多いと思います。

フィルターは取り外して中性洗剤などで洗うとキレイになります。完全に乾燥してから戻しました。

外部カバー

掃除前のエアコン外部カバー
掃除前のエアコン外部カバー

カバーはホコリを落とし、さらにアルコールで拭きましたが、あまり見えにくい場所は無理して拭かないようにしました。というのも、コンセントを抜いていないので通電した状態で、関電の恐れがあったり、誤って大切なパーツを折ってしまったりということを防ぐためです。

最後に

自分でできる範囲で自室のエアコンをキレイにしてみました。ファンのホコリを落としたことで風量が上がったことは間違いありません。

カビを完全に取り去ることはできませんでしたが、カビの総量を考えると、かなり減ったのではないかと思います。目に見えないところや掃除しにくいところは諦めました。

なお、大家さんに聞いたら業者さんを紹介してくれるとのことだったので、いずれお願いしようと思っています。自分でできる部分もあると思いますが、危険を伴うこともあるので、メーカーの説明書に書かれている内容以外はやらない方が良いです。やはり餅は餅屋かなと思います。