なにこの野菜? 見たことも聞いたこともない野菜「カイラン」をベランダで種から育てて収穫してみた!

今回は見たことも聞いたこともないカイランという野菜をベランダで育ててみました!カイランを育てた結果について書いていきます。

カイランって何?

2024年夏、ネットで種を購入しようと思い立ち、種屋さんのページを見ていたのですが、その中にケール類の何かがランダムで贈られてくる商品ページがあり、それを遊びで購入してみました。そして送られてきたのが今回のカイランでした。中国語では芥藍と書かれていました。

恥ずかしながら私はカイランという野菜を今まで一度も聞いたことも無ければ、食べたこともありませんでした。調べてみるとカイランは高級食材であると紹介するウェブサイトもありました。おお?これは当たりかな?

そもそもケールは青汁などに使われている野菜というイメージ。近所のスーパーでは野菜コーナーにケールが並ぶこともあります。健康志向の方が買う野菜かな?というイメージで、今回のカイランもその仲間として扱われていました。

カイランの科目はアブラナ科で、キャベツやブロッコリーの仲間ということにもなります。

カイランを育てよう!

カイランを育てたことはありませんが、種が手に入ったのでベランダで育て始めました。

種まきは春から夏

発芽したカイランの種
発芽したカイランの種(2024年8月ごろ)

回覧の種まき時期は春から夏にかけてです。種を入手したのは8月頃で、早速まいてみました。

カイランは種まきをしてから3日後には発芽し始めました。8月でもカイランは問題なく発芽しました。

見たことのない野菜なので収穫のタイミングが不明でしたが、一つの目安として、蕾が出てきた頃に収穫することにしました。ここからカイラン栽培が始まります。

秋も順調に生長するカイラン

秋ごろのカイラン(2025年10月ごろ)
秋ごろのカイラン(2024年10月ごろ)

カイランは思いのほかしっかりと育っていきました。

育てやすい野菜なら市場にたくさん出回っても良いようなものなのに、なぜか市場でもスーパーでもカイランを見たことがありません。

もしかしたら、本当はスーパーなどでもカイランは売られていて、単に私が気づいていなかっただけかもしれません。というのも、この秋までの段階で栽培が難しい感じはなかったからです。

出回らない原因があるとすれば、買う人が少ないとか、そんな理由ではないかと思います。カイランは人気がないのでしょうか。

秋頃、多少茎が細いことは気になっていましたが、それが正常なのかわからずにいました。

コナジラミが大量発生!

秋ごろからカイランにはコナジラミが大量に発生しました。病気を媒介されても困るなと思い、水やりの際にシャワーをかけたり、ニームオイルスプレーをかけたりしました。

シャワーは一時的にコナジラミを取り除くことができますが、コナジラミはすぐに戻ってきてしまいます。ニームオイルスプレーは若干忌避効果があったように思います。

この度のカイラン栽培はコナジラミとの戦いでした。

冬に定植

定植したカイラン(2024年12月ごろ)
定植したカイラン(2024年12月ごろ)

私は冬になるまでカイランを育苗ポットでそだてていましたが、冬になってから定植しました。

うまく育てられれば11月から12月ぐらいには収穫できるスケジュールのはずでしたが、まだ収穫するには小さすぎるように感じ、定植してさらに大きくなることを期待することにしました。

収穫時期を考えると、もっと早くに定植させても良かったのではないかと思っています。

2月末に収穫!

収穫直前のカイラン(2024年2月ごろ)
収穫直前のカイラン(2024年2月ごろ)

種まきから約半年、定植から2ヶ月程度で蕾が出てきました。ネットで見たカイランは蕾が出てきた頃に収穫されていて、蕾も食せるようでした。

そこで、蕾が開花してしまう前に収穫することにしました。カイランはアブラナ科で、アブラナ科の植物の蕾を菜の花と呼びます。つまり、カイランの蕾も菜の花ということになります。

通常、カイランの収穫は12月ごろまでなのだそうです。我が家は台湾にあり、日本の多くの地域よりも温暖で、それがなければ2月ごろまで栽培を継続することは困難だったかもしれません。

収穫時期を考えても、もう少し早く種まきをした方が良かったなと思っています。

カイランを実食した結果

自分で栽培したカイランを使った炒め物
自分で栽培したカイランを使った炒め物

カイランを使った料理にはどのようなものがあるのか全く知らず、私はニンニクで炒めることにしました。

先に洗い、茎から葉を取りました。調べてみると、カイランの茎は硬いので食用に向かず、取り除くとしたレシピも存在しましたが、私は薄く切って食べることにしました。皮を剥いて食べる場合もあるようです。

ニンニクと一緒に炒め、塩だけで味付けしたカイラン炒めです。味はうまい!ケールなどと違い、苦味もそんなに感じません。おいしい野菜です。

茎はやはり少々硬かったです。でも、全く歯が立たないというようなレベルではなく、十分に食べられるレベルの硬さでした。これは、カイランの株がどの程度育っているかによって硬さが異なると思われ、調理する際はよく検討すると良いと思います。今回は問題なく食べられました。

最後に

今回のように知らない野菜を種から育てるという試みも非常に楽しかったです。収穫もできて、なんとも充実感の有るカイラン栽培でした。

ただ、種まきの時期がちょっと遅かったかなとも思いました。今はすでに春。やはり春に種まきすると育てやすいのではないかと思います。

まだ種はあるので、時期を見てまた挑戦してみたいと思います。また、他にも知らない野菜はたくさんあるので、今後も知らない野菜の栽培に挑戦してみたいと思っています。