カラマンシーという名の柑橘類を2024年初頭にいただき、実や皮は桔餅と呼ばれるお菓子やジャムにして楽しんだのですが、その時に取っておいた種をまいて、ベランダで育てています。
満一年経過したのでこの一年の様子をまとめておきます!
目次
カラマンシーを育てよう!
カラマンシーと東南アジアなどでよく見る柑橘類で、よくジュースなどにして飲まれます。台湾のドリンクスタンドにある「金桔檸檬」はレモンなどとともにこのカラマンシーを入れて作られます。台湾では屏東や高雄で「金桔檸檬」が流行し、カラマンシー自体の生産量が増えているのだとか。
シークワーサーと見た目が非常に似ていますが、カラマンシーの皮には甘味があり、シークワーサーの皮には強い苦味があるというのが違いだそうです。
我が家のは一体どちらなのか、当初は悩みましたが、皮に若干の甘味があったことと、苦味はあるもののそんなに強烈というほどではなかったことからカラマンシーであると判断しています。
そんなカラマンシー、ジュースにしてもいいし、魚料理に付けてもいいし、なにより栽培が楽しそうだったので育ててみることにしました。
カラマンシーは他の柑橘と変わらない
カラマンシーを育てるにあたり、カラマンシー特有の育て方のようなものがあるのかもしれなかったのですが、私は他の柑橘類の植物と同様の育て方をすることにしました。
1月に種まき

カラマンシーを入手したのが2024年の1月ごろ。その種を特段保存することは無く、そのまま種まきをしました。
柑橘類の種は土にそのまままいても発芽するものが多いです。確実に発芽させたい場合は良く洗った後、湿らせたキッチンペーパーなどで包み、部屋に置いておくと10日~2週間程度で発芽することが多いです。
今回、あまり手間をかけたくなくて土にそのまま種まきをしましたが、2月ごろに無事発芽し、3月ごろには間引いて二つのみを残しました。
成長過程まで他の柑橘類と瓜二つ
柑橘類は発芽後の様子がどれも非常に似ています。今までレモン、オレンジ、金柑などを発芽させてきましたが、見た目はどれもほぼ同じです。
例えば同じ柑橘でもフィンガーライムは葉が小さく、見た目が他の柑橘と全く違ったので見ればわかりますが、レモン、オレンジ、金柑、それに今回のカラマンシーは苗だけを見て品種を当てることは困難で、名札は必須だと思われます。
生長の仕方、葉や枝の広がり方などを見てもやはり他の柑橘と似ています。
カラマンシーの木にはトゲがない?

発芽したばかりならトゲが目立たないことは有ろうかと思います。でも、それが9月ごろになってもトゲが出てこないことに気が付きました。発芽が2月で、それから7か月ぐらい経っていたのですが、その時点ではトゲがありませんでした。
トゲが無いのは良いことです。そもそもトゲがあれば獣や鳥から実を守ることができますが、ベランダで育てている以上、獣に襲われることはありません。あるとすれば鳥ぐらいですが、ベランダで洗濯物を干すときに刺さったりしても大変ですし、トゲは無いに越したことはありません。
トゲがないから花が咲かないとか、味が落ちるとかであれば問題ですが、そんなこともなさそうです。
やった!トゲがない!と思っていたのですが、1年を経過してついにトゲが出てきました。やはり幼木だったからトゲがなかったんですね。
他の柑橘でも幼木の時はトゲが無かったのに、次第にトゲが発生するようになったものもあります。柑橘の木はトゲとの戦いですね。柑橘の中でもトゲがない品種、トゲが比較的少ない品種などもあると聞きます。柑橘の木を育てたい場合は園芸店で相談すると良いと思います。
冬も落葉しないカラマンシー

もしかしたら例外もあるかもしれませんが、柑橘類は基本的に常緑樹です。カラマンシーも落葉樹であるため冬に落葉したりしません。
発芽一年目の苗は落葉樹でも冬に落葉しないことがありますが、カラマンシーの場合はそもそも常緑樹なので、今後も冬に落葉することは基本的に無いでしょう。
発芽から1年経過した様子

発芽したカラマンシーは一年でだいぶ大きくなりました。年も明け、発芽から満一年となりましたが、少しずつ暖かくなってきたころから生長も再開し、黄緑色の葉が出てきていました。
そもそも近所でもよく収穫されるようで、気候的にもあっているのだと思います。
小さなトゲが出てきているのがちょっと気になるところではあります。
今後は植え替えが必要
同じポットの中に2つのカラマンシーが生えた状態です。間引いて一本にしても良いですし、それぞれを他のポットに植え替えて二つを維持しても良いと思います。
または、二つを接ぎ木しても面白いかもしれませんが、いずれにしてももう少し暖かくなってからやろうと考えています。
最後に
カラマンシー栽培楽しいです。なにより栽培が簡単で、大きな問題も今のところなく、順調に来ています。特別なことは何もしていないのに順調に育っているので、比較的育てること自体は簡単な部類に入ると思います。
今後さらに木を大きくして、将来的に収穫までできればいいですが、それはまだまだ先になりそうです。今はとにかく木を太らせることを考えています。