以前購入したチンゲン菜の種がまだ残っていたので、ベランダの横長プランターでまた育ててみました。しっかり育てられればもうスーパーでチンゲン菜を買わなくても良くなるかもしれないなんて考えもよぎりましたが、そんな簡単でもないようです。
目次
チンゲン菜を横長プランターで育てたい!

チンゲン菜は横長プランターに直まきでも育てることができます。
2024年にチンゲン菜の種を入手し、夏ごろから育てていた苗は年を越して2025年の2月ごろに収穫しました。
しかし、上手に育てることができたかと言えば、答えは否。定植が遅かったからか、生育が順調だったとは言いがたい結果になりました。虫の害もひどかったので、それも原因だったのかもしれません。
今回は前回と種まき時期と使用した鉢を横長プランターに替えてチンゲン菜栽培に再挑戦してみました!
種まき時期を見極めよ!
チンゲン菜は春、夏、秋に種まきが可能です。育てやすいのは春まきと秋まきです。
前回は2024年8月に種まきをしました。そして収穫が翌2025年の2月だったので、冬に思いっきり重なった時期でした。
チンゲン菜の種まき時期は春と秋だそうです。8月というのは秋と言うには少々早すぎます。8月は夏です。夏も栽培自体はできるそうなのですが、虫害や病害などが発生しやすく、育てやすいのは秋まき、春まきなのだそうです。
ん~前回の8月播種というのは良くなかったのかもしれませんね。事実、虫害には悩まされましたし、原因不明の生育不良も発生していました。
じゃあ種まき時期を春か秋にしようということで、2025年は春に種まきをしてみることにしました。春と言っても私が住む台湾は2月ぐらいから暖かくなってくるので、2月に種まきをしました。
ポットを使わず横長プランターに直まきすべし!
ベランダ菜園で横長プランターを使ってチンゲン菜を育てる場合、育苗ポットを使う必要はありません。
前回は小さなポットに種まきして、その後10号の丸鉢に定植しました。この方法が良かったのか悪かったのかはよくわかりませんが、少なくとも収穫まで、大きくなるまでに半年かかってしまいました。
夏まきだったことも影響した可能性はあります。他の要因もあったかもしれません。しかし、この定植時期、定植タイミングが適切でなかった可能性も否めません。
そこで、今回は横長のプランターに直まきして栽培をスタートしました。直まきするなら定植時期を気にする必要はありません。
なお、チンゲン菜はポットで育苗して、後に定植する栽培方法もしっかりあるようなので、定植自体が悪いわけではありません。
横長プランターでも発芽は順調
横長プランターを使っても問題なく発芽します。
チンゲン菜の発芽は比較的簡単だと感じています。地表から1cmぐらいの場所に種まきして水を与えておけば3、4日程度で発芽します。これはポットでも横長プランターでも同じです。また、8月でも2月でも、同様に発芽しました。
春はモンシロチョウとアブラムシに注意!

チンゲン菜にはアザミウマ、ダニ、コナジラミ、モンシロチョウの幼虫、アブラムシが付くことがあります。
春にチンゲン菜を育てる場合、モンシロチョウが卵を産みに来ることがあります。モンシロチョウ自体はかわいいと思うのですが、野菜に卵を産んで、その卵から生まれた幼虫が野菜の葉を食害していきます。幼虫も必死に生きているのですが、ここは心を鬼にして退治しましょう!
モンシロチョウの幼虫の他に、アブラムシも付きました。ほんと、アブラムシってどこから来るんでしょうね。気が付いたら大量に発生しています。アブラムシはとにかくたくさん増えていくので、見つけ次第駆除する必要があります。私は手でつぶして駆除しましたが、それだけでは不十分で、シャワーで落としたり、さらにニームオイルスプレーをかけたりしていました。
虫は見つけ次第駆除する方が良いです。また、忌避効果を期待してニームオイルスプレーも併用しました。
同じ条件なのに生育状況が違う?

チンゲン菜はうまく育つ場合もあればうまく育たない場合もあります。
今回の横長プランターでは4つのチンゲン菜を育てました。しかし、半分はしっかり育ち、もう半分はあまりしっかり育ちませんでした。
違いを考えてみると、小さい方は虫の害がひどかったように思います。それ以外の条件に違いはなく、これもまた野菜作りの難しさの一つだなと実感しています。
ポットまきとプランター直まきのどっちがいい?
チンゲン菜の場合、ポットまきもプランター直まきも選択することができますが、ベランダ菜園ではプランターに直まきする方が簡単です。
前回は育苗ポットで、そして今回は横長のプランターに直まきでチンゲン菜を育ててみました。結果として、いずれのケースも収穫には至りましたが、小規模なベランダ菜園においてはプランターへの直まきの方が簡単であると感じました。
育苗ポットで育苗するのは大量に生産する場合などに、管理を簡単にするためではないかと思いますが、ベランダ菜園の小規模農園ではそれほど育苗ポットで育苗することのメリットは無いように思います。
しいて言うならば、育苗に成功するかわからない植物を、育苗ポットを使って発芽させることで、小さなスペースで多くの実験ができるというメリットはあります。むしろ小さなベランダにおける家庭菜園ではそれが一番のメリットだと思います。
ベランダ菜園でチンゲン菜を育てる場合、直まきだと管理が楽です。どの程度発芽するかわからないとか、初めて育てるといった場合のように実験的に育ててみたいなら育苗ポットを使えば良いと思います。
チンゲン菜は自給自足できる?
チンゲン菜は自給自足できます。
チンゲン菜は自分で育て、それを食べることができます。しかし、例えば一年で消費できるだけの量を作ろうと思うと、それなりの場所を必要とするため、ベランダだけでは場所が足りません。
広い土地を用意して野菜作りに励むのも良いですが、自分で作った野菜をたまに食べるぐらいならベランダ菜園でも十分です。小規模になればなるほど経済的ではなくなるので注意が必要ですが、育てる楽しみに価値を見出せるなら、十分やる価値はあると思います。
まだまだ種はあるので、種がなくなるまで育て続けてみようと思っています。
最後に
野菜作りはうまくいくこともいかないこともあります。自分には全く同じ環境に見えるのに、株ごとに育ち方が異なることも多いです。
今回横長プランターで栽培してみて、個人的にはポットで育苗してから定植するより簡単だったなと思っています。また横長プランターで挑戦してみたいです。