もう買わなくていい!紅ショウガを自宅で作って夏を乗り切る方法

台湾に来てから食べられなくなった食べ物の一つに紅ショウガがあります。思えば紅ショウガを作るために始めたのが梅干しづくりでした。

紅ショウガを作るには梅酢を使います。2024年も梅酢を使った紅ショウガを作ったので紅ショウガについてまとめます。

紅ショウガは家でも作れる

日本では屋台の焼きそば、牛丼のお供などでよく目にする紅ショウガ。スーパーなどでも普通に販売されているわけですが、あいにく私の住む台湾ではスーパーで見たことがありません。高級スーパーにはあるのかもしれませんが、庶民向けのスーパーでは見たことがありません。

簡単に手に入らないと思うと無性に食べたくなるのが人間というもの。焼きそば作るのは良いですが、紅ショウガがない、牛丼作ってみたけど紅ショウガがない、となるともう悲しくてたまりません。

そこで紅ショウガを以前から自作しています。紅ショウガって意外と自分でも作れます。しかし、紅ショウガにはどうしても手に入れないといけない材料があります。もちろんショウガも必要ですが、それと同じぐらいに大事なのが梅酢です。

台湾の庶民向けスーパーで梅酢など売られておりません。困りました。

梅酢を手作りする

梅酢は梅干しを作る時に出てくる液体です。そのため、紅ショウガを作るために梅酢を用意したい場合、梅酢から手作りしなければなりません。買える場合はもちろん買えばよいのですが、あいにく我が家のそばで梅酢が売られているのを見たことがありませんでした。

梅酢を作るためには梅干しを作る必要があります。「梅干しづくり=梅酢づくり」であると言っても過言ではありません。数年前から梅干しを作っている目的の一つがこの梅酢の入手でした。

梅酢を手作りする際の梅干しの作り方で梅酢の種類が変わります。1つは赤梅酢で、もう1つは白梅酢です。

赤梅酢は赤紫蘇を使って梅干しを作った際に出る赤い梅酢のことで、白梅酢は赤紫蘇を使わずに梅干しを作った際に出る赤くない(無色透明ではなく若干黄色い)梅酢のことです。

台湾では赤紫蘇が簡単に手に入らないこともあり、私が作る梅干しはほぼ白梅干しです。となると当然梅酢も白梅酢となります。

紅ショウガは白梅酢でもいいの?

紅ショウガは白梅酢でも作れます。不思議なことに、もともと白っぽい(多少黄色がかっている)ショウガと白梅酢で紅ショウガを作ると淡いピンク色の紅ショウガになります。

もちろん赤紫蘇の風味はありませんが、食べてみるとしっかり紅ショウガです。紅ショウガづくりは白梅酢でも問題ありません

赤梅酢で作る方が赤色が鮮明に出るのだそうですが、場合によっては赤い着色料を使うこともあるのだそうです。

ゆかりは近所で売られているので、お茶パックみたいなものにゆかりを入れて、それを一緒に漬け込む方法も良いかもしれません。お茶パックに入れないとゆかりまみれの紅ショウガになります。我が家にはローゼルを乾燥させたものがあるので、それを入れても赤くなるかもしれません。

実際の紅ショウガづくり

紅ショウガを作るために切った新ショウガ(ここからさらに半分に切りました)
紅ショウガを作るために切った新ショウガ(ここからさらに半分に切りました)

紅ショウガを作るのは簡単です。材料もシンプルですし、作業も非常に少なく、簡単です。

紅ショウガの材料

  • 新ショウガ 約120g
  • 塩 4g
  • 梅酢 適量

この量で250ml程度の小瓶に7割ぐらいの量になります。

梅酢の量は容器と詰め具合によって異なるので、その場で現場合わせをした方が良いと思います。

紅ショウガの作り方

作業もそんなに多くないし、これなら簡単に作れます。なお、使用する道具や漬け込む瓶はしっかりと消毒したものを使用した方が良いです。

  • 新ショウガを2~3mm、長さ~4cm程度になるように棒状に切る
  • 切ったショウガと重量に対して大体3%ぐらいの塩(今回はショウガが120gぐらいなので4gぐらいの塩)をビニール袋に入れて空気を抜き、重しをして1時間程度置いておく
  • 置いておいたショウガから水が出てくるので搾りながら水を捨てる
  • 水を切ったショウガを瓶に詰め、ヒタヒタになるぐらいの梅酢を入れる
  • 一晩冷蔵庫で保管して完成(色が淡いピンク色になります!)

紅ショウガづくりは超簡単です。特別な道具も必要ありません。

必ず一晩漬けておく必要がある?

実は待ちきれずに梅酢に漬け始めてから一時間ぐらいで味見をしてみたのですが、それでも美味しかったです。急ぎの場合はそれでも良いと思います。ただ、一晩経つと色がピンク色になりますが、一時間ぐらいでは色がもともとの色とほとんど変わっていませんでした。

紅ショウガは日持ちする?

紅ショウガは漬物の一つです。ですので梅酢に浸かった状態だとかなり日持ちするのではないかと思いますが、私は冷蔵庫保存で、できるだけ早く食べるようにしています

二週間とか一か月とか、中には一年持つという意見もあるようですが、特に手作りの物に関してはできるだけ早く食べきるという意識と、状態を見極めることが大切だと思っています。

目で見て明らかにカビが生えているとか、傷んでいる、もしくは変なニオイがする、変な味がするというようなときは絶対に食べてはいけません。

干さなくていいの?

紅ショウガは作る工程の中に干す作業が含まれることがあります。これは塩漬け後に行われる作業ですが、調味液に漬け込む梅干しづくりで学んだのは、干してからの方が調味液が染み込みやすいということでした。

つまり、ショウガを干す工程というのも、調味液(梅酢)を染み込みやすくするための物であると考えています。

今回は干す工程を省いてすぐに漬け込みを開始しましたが、それでもおいしい紅ショウガになりました。本格的な紅ショウガにしたい場合は干しても良いかもしれませんね。

茹でなくていいの?

紅ショウガは茹でてから漬け込む作り方と、塩漬けにして水抜きしてから漬け込む作り方があります。

茹でるのは面倒だと考えて私は塩漬けにして水抜きしました。ただ、茹でる方が雑菌を減らすという意味では安心感があります。

いつか両方作って味を比べてみたいと思っています。

梅酢無し!普通の酢では作れないの?

普通の酢でもショウガの酢漬けは作れると思いますが、風味が異なる可能性があります。普通の酢と赤紫蘇を使って作られている方もいますね。いつか私もやってみようと思っています。

着色料無しでも作れる?

基本的に私は着色料を使わずに作っていますが、特段問題になったことはありません。白梅酢を使ってもほんのりピンク色の紅ショウガになります。

赤梅酢を使えばそれだけでも赤くなると思いますが、そもそも赤梅酢には赤紫蘇の色素が混ざっているので、それだけで着色をすることにはなろうかと思います。赤紫蘇の色素も着色料の一つでしょう。

着色料を使用するか使用しないかは好みで決めると良いと思います。

最後に

紅ショウガはおいしいですよね。先日さっそく焼きそばに入れて食べてみましたが、焼きそばの味が引き立てられて、とてもおいしくいただくことができました。リピ確定レシピです。