2020年に食べたパプリカから種を採り、その種を使ってパプリカ栽培に挑戦しました。結果は成功で、いくつも収穫できたのですが、その苗の中から1つだけ越冬したのでそれを育て続けています。
赤くて辛い唐辛子をはじめとしたトウガラシ属の植物は多年草である場合が多く、パプリカも例外ではないそうで、確かに去年種を蒔いたパプリカは越冬して今年も実をつけました。
そもそもスーパーで買ったパプリカから採った種で、そこから収穫できるだけでも興奮したのですが、越冬までできてしまうと興奮が収まりません!
パプリカの種類
パプリカはいろんな色があります。赤や黄色はメジャーですが、ほかに紫などもあります。ここ台湾ではいろんな色のパプリカがスーパーに並びますが、それでも黄色と赤が最もメジャーなようです。
我が家の越冬パプリカは黄色いタイプです。去年、数株あったパプリカでしたが、越冬できたのは1株のみ。去年も結実したものの、小さな実しか実らなかった株です。小さな実しかできなかった理由は定かではありませんが、そんなに生育の良い株とも思えません。遺伝的な物ではないか、と考えています。
パプリカを越冬させた方法
パプリカの越冬は、できるだけエネルギーを消耗させないようにして放置する感じでした。
エネルギーを消耗するというのは、例えば開花や結実はかなりエネルギーを消耗するようで、実際に開花し始めて結実し始めると葉の成長が止まり、新芽は出てこなくなり、しかも葉は萎れてきます。
そのため、多少花のつぼみを摘み取りました。また、サイズも剪定してダウンさせました。ただ、「多少」と書いたように、摘み取らなかったものもあって、冬に結実させてみたのですが、それは大きくならず、さらに、株全体が弱って茶色くなってしまい、もはや枯れる寸前という感じになりました。
冬のうちはできるだけこういうことのないよう、エネルギー消費を抑えるための剪定などが必要だと思います。
越冬してからできた実
黄色く熟した実はとても小さなもので、昨年この株から収穫できたものと同じようなサイズでした。やはり遺伝かと。
ここまでで3つほど大きくなってきていましたが、黄色くなったのは1つだけ。実は他の2つは虫にやられてしまいました。虫に卵を産み付けられ、中から食害され、腐っていった感じです。くやしい。
黄色く熟したパプリカの味はとてもおいしかったです。
パプリカを越冬させるメリット
ただ種から収穫までこぎつけただけでも楽しい作業だったのですが、越冬に成功したのでそれはそれでまた違った楽しみがありました。でも、越冬のメリットは何かと聞かれると、なんとも言い難いです。
当初期待したことは、越冬することでより大きなパプリカの木となり、昨年を超える収量を実現することでした。今はすでに8月。これは実現できなかったと結論付けざるを得ません。
まず、大きなパプリカの木となったかと言えば、決して大きくはなく、幹も太くありません。むしろ、去年、もっと大きく太い株がありました。しかし、その株は越冬できずに枯れてしまいました。
収量についても現段階でようやく1つの収穫のみです。これは決して良い傾向とは言えません。
しいて言うならば、越冬が実現できるか検証することはできました。ただそれってメリットと言えるのか微妙です。個人的には楽しかったので、それでよし!という感じも無きにしも非ずではありますが、収穫を目指す場合は決して良い結果とは言えません。
ですので、メリットを整理すると、今回の件で私が感じたパプリカ越冬のメリットは「楽しい」ということに尽きるかと。そのため、収穫が主目的の場合、あまりお勧めできる行為とは言えません。
もちろん、育て方や育てている株の違いによって結果は異なると思います。ですので、これがすべてではないのですが、パプリカの越冬にチャレンジする方は、あくまでも実験という感じで取り組まれると良いのかなと思います。
そういえば水耕栽培で超巨大なミニトマトの木がテレビやネットニュースでよく取り上げられますよね。あれみたいにできたら楽しかったのですが、そうもいきませんでした。
越冬させたパプリカの今後
これからも細々と収穫はできそうなので、様子を見ています。また、可能であれば今冬も越冬させ、来年の様子も見てみたいと思っています。2回越冬させればさすがに木のようになるでしょうか。にしても株が全体的に小さいんですよね。
今後も花が咲いて実をつけて、というサイクルを繰り返すと思われるのですが、例えばつぼみの段階で全て取ってしまって、株の成長を優先させるとか、で、今年は収穫をあきらめ、来年の大量収穫を目指すとかも良いかもしれません。
現実的なところでは、現段階ではつぼみを全て摘み取り、11月ごろの収穫を目指すと良いのかもしれません。でないとつぼみが出来て開花し、実をつけた段階で成長止まりますから。
最後に
パプリカの越冬は楽しいです。でもあまりメリットないかも。これからも実験続けてみます。