種から育てているアテモヤの木がベランダにあります。まだ1年目なので小さいのですが、この度、越冬中に植え替えしましたのでその記録です。
アテモヤがスーパーに並ぶ冬
ここ台湾では冬の時期にアテモヤがスーパーに並びます。始めて見たときはそのゴツゴツした見た目に「なんじゃこりゃ?!」状態でしたが、今となっては見慣れたものです。日本でも沖縄などで栽培されているそうなので見たことがある方も増えているのではないかと思います。
記録を見返してみると、2022年4月に種まきして、4月下旬に発芽した、となっていました。ということは、2023年2月で約10か月ぐらい経過したことになります。
2022年のアテモヤの生長
2022年、つまり最初の年は比較的元気に育ったのではないかと思います。ただ、メインで育てようと思っていた物よりも、予備で植えていた方が元気に育っていたので予備の方をメインと置き換えて、今は元予備をメインとして育てています。
我が家のアテモヤは10月に生長が止まりました。これはちょうど気温が下がってきたころと重なります。冬に向けて体力を温存しようとしていたのでしょうか。先端の新芽が枯れ落ち、とはいえ特段既存の葉が落葉するわけでもなく、ほぼ変化がない状態で冬を迎えました。
12月には切り戻し剪定も
クリスマスのころ、剪定もしました。実は11月にも少しだけ切ったのですが、12月に改めてもっと短く切り戻しました。イメージとしては地表面から30cmぐらいのところで切った感じです。
二回にわたって切ったわけですが、それで枯れ込むということもありませんでした。
なお、側枝は一切ありません。切り戻した後も新芽が出るわけでもなく、まったく変化がありませんでした。春になったら芽が出るでしょうか。
葉の縁が枯れ始めてきて植え替え
11月ごろから顕著に排水が悪くなってきて、植え替えをしなければなとずっと思っていました。原因は根詰まりもあるのかもしれませんが、そもそも排水性に期待ができない使い古しの土を使っていて、それも大きな原因だったと思われます。
落葉したら植え替えようと思い続けていたのですが、一向に落葉しないまま2023年を迎えてしまいました。
アテモヤは半落葉性。寒い地域では落葉するそうですが、暖かい地域では落葉しないそうです。いや、そもそもアテモヤは南国フルーツなので寒い地域が指すのがどの程度かは不明です。我が家では一年目の若い苗ということも関係があると思われますが、2023年1月下旬に植え替えるまで、葉の縁は若干枯れてきたものの、はっきりとした落葉はしませんでした。
もう待てなくて植え替えちゃいました。
二本一緒に植えてある苗を一本に
予備のアテモヤの木だったので二本の苗が一つの植木鉢に植わっています。アテモヤは二本以上同時に育てた方が受粉しやすいようですが、自家結実性ではあるので一本でも良いのだとか。残念ながら我が家の狭いベランダで二本育てる余裕はございません。そこで、一本にしました。
土はやはり使い古しの土を植え替えでも使ったのですが、排水が悪いことはわかっていたので、実験的にヤシガラを細かくした土と半々で混ぜて使ってみました。劇的に改善とはいきませんが、水やり後に池ができるようなことはなくなりました。肥料入ってないので落ち着いてから肥料を与えるつもりです。
根の特徴が直根植物に似ている
植え替えをする際は根の観察にもってこいです。アテモヤの根も観察してみましたが、どうやらアテモヤの根は直根で、一本の太く木質の根と、非常にみずみずしい白い根で構成されています。最初鉢の下に茶色くて太いものがあったので芋でもできたのかと思いました。正体はメインの根でした。
ただ、アテモヤの苗は二本あって一本はとても太い直根でしたが、もう一本はなんだかヒョロヒョロとしたメインの根と、白い根で構成されていました。おそらく後者はうまく生長できていなかったのだと思います。
直根植物は植え替えを嫌います。それなのに木の棒で根の周りを突いて半分ぐらい土を落としました。
同じ鉢に植えなおし
今回、新しい鉢は用意しませんでした。同じ鉢に植えなおしました。下の方が若干グルグルになっていたのですが、そもそも二本植わっていたので、もう一年ぐらい同じ鉢で育ってほしいなと思い、同じ鉢にしました。
アテモヤの木は5m以上に大きくなります。ベランダで栽培しているのでそれは避けたいところ。鉢のサイズを大きくしなければ木の大きさもそれほど大きくなれません。同じ鉢に植えなおしたのはそういう狙いもありました。
最後に
種からなので収穫までかなりの時間がかかるかもしかしたら結実しないかもしれません。それに、設置場所はベランダで、日当たりも良いとは言えないのでかなり厳しいでしょう。実が出来たらラッキーぐらいで半ば観葉植物のような扱いになりますが、これからもお世話を続けてみます。