どうせ食べるなら鮮度の良い食材を食べたい。誰しもそう考えるのではないかと思うのですが、果たして普段食べているものは本当に鮮度が良いのでしょうか。
例えば卵。日本では卵かけご飯にしたり、すき焼きにしたり、生のまま食べることもある卵ですが、鮮度はどうでしょうか。生で食べても大丈夫?
私の少ない経験の中での話ですが、日本以外で生卵を食べる国など聞いたことがありません。あるんでしょうか。
なお、私は日本国外において生卵を食べたことはありませんし、これからも食べないと思います。それがお店で提供されるものでも食べないと思いますし、絶対にやめた方がいいです。
今回はあくまでも卵の鮮度のお話です。
先日購入した卵を、その日のうちに卵焼きにしようと割ったところ、白身にも黄身にも弾力はなく、べたっとボウルに張り付いてしまいました。なにこれ。。。買ったばかりの卵なのに。。。
さて、どうしたものか。
卵の選び方
賞味期限の違い
スーパーでよく見ると、みんな賞味期限の長さが異なります。生産日から1か月ぐらいのものもあれば、2か月ぐらいのものもあります。そして、生産日からすでに1か月経った卵も売られています。
自分が考えていた卵の賞味期限よりも2か月は圧倒的に長いです。しかし、それが国によっては普通に販売されています。賞味期限が長い卵に関して言えば、長く保存はできるけれど、鮮度は当然落ちていくと考えられます。
そもそも生で食べることなど想定しているはずもないので、その分賞味期限が長く設定されているのかもしれません。
生産日の違い
上記の通り、生産日から1か月経過した卵も当たり前のように売られていますから、数日前に出荷されたばかりの卵と比べたとき、当然ながら1か月経過した卵の方が鮮度は落ちています。
冷蔵卵、非冷蔵卵
スーパーには冷蔵された少し高い卵と、非冷蔵の卵が売られています。冷蔵品の方のパッケージを見ると「全行程冷蔵運搬!」のようなことが書かれているものもあります。ほぉ、やはり冷蔵の方が良いのかな?
と思ったのですが、冷蔵品で、かつ生産日が直近の卵を買って帰っても鮮度はまばら。張りのある卵もあれば、張りのないべっとりした卵も混ざっていました。え、冷蔵のメリットって。。。個人的にはもはや冷蔵かそうでないかは重視しないことにしました。
菌類、農薬類の有無
卵の中にはパッケージに「○○菌無し!」「残留農薬無し!」などとうたっている卵も存在します。無論、その方が良いわけですが、ちょっと信用してよいのか。。。
生産日≠産卵日
気づきました。生産日が直近でも、冷蔵されていても卵の張りに差がある、というか日本のようなぷりぷりの卵をまだ拝めていないのには理由があって、おそらく生産日≠産卵日で、必ずしも当日に生まれた卵を出荷しているわけではないということです。というかそれ以外に理由が思いつきません。
ニワトリさんが生んだ卵を、おそらく独自の管理体制でパッケージングして出荷しているであろう養鶏場。当日生まれた卵なら当然鮮度抜群。しかし、生まれてから気づかれず、拾われず、数日経ってから出荷された、もしくは産卵した日に回収されたけれども、何らかの理由で、何らかの管理上の都合でその日に出荷されず、数日経ってから出荷された卵たち。
玉子焼きを焼くのに普段使う卵は3つか4つ。同じパッケージの卵なのに張りに違いがあることは一目瞭然です。ああ、出荷される前に養鶏場で数日間放置されてたんだろうなと思ってしまいます。
というか、生食しないならそれでも問題ないということなのだと思います。
もしくはニワトリさんの状態とか、えさの関係とかでも卵に張りが有る無いは異なるのかもしれません。べたっとした張りのない卵って素人には新鮮には見えないですが。
注意すべきこと
新鮮で安全な卵を食べたい!と思ったら以下の3つを満たす卵を見つけると良いと思っています。
1.生産日の新しいもの
生産日はあてにならない?ような気がしますが、それでも新しい方が当然良いです。なぜなら、生産日から1か月経過している卵は少なくとも「1か月以上」経過しているわけですから。できるだけ生産日の新しい卵を選びたいところです。
2.菌や農薬のできるだけないもの
嘘か真か、パッケージに良いことが書いてある卵はやはり魅力的。そこがウリのはずですから、少しでもそういった卵の方が安心できる気がします。いや、あまり信用はしていませんけども。
3.回転率の高いもの
そしてこれが多分一番大切。よく売れている卵の方が良いと思っています。理由はみんなが買っているから安心ということではなく、よく売れているということは、どんどん新しい卵を出荷していると考えれるからです。
事実、冷蔵保存の、生産日からだいぶ経った300円ぐらいの卵より、非冷蔵ではあるものの生産日は新しく、150円ぐらいの卵の方が張りは良かったです。
一番の問題
問題は、上記3つの条件を満たす卵がいまだ見つかっていないことです。安い卵は鳥の糞が付いたままがスタンダードですし。よく売れていて、生産日が新しく、菌や農薬の少ない卵となると、なかなかないのかもしれません。
なお、私は上記条件が満たされたとしても、日本国外において生卵を食べることはないと思います。絶対にやめた方がいいと考えています。海外で卵を食べるなら火を通しましょう!
卵の不思議
最後に、いつも不思議に思っているのですが、海外で生卵を食べるなんて聞いたことないのに、生卵を使った洋菓子や洋食のレシピは見かけるんですよね。マヨネーズとかムースとか。メレンゲもそうですよね。不思議です。
火を通した卵も大好きですから、最近はよく卵焼きを食べていますし、これからも卵はたくさん食べていくと思います。より良い鮮度を求めて!